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燃費の悪化を抑えるための日常の工夫 その1(2ページ目)

経済状況が不安定となっている今、これまで以上に気をつかいたいのが、ガソリンの無駄な消費を抑えるクルマの使い方だ。まず今回は、日頃のちょっとしたメンテナンスなどで知らず知らずのうちに招いている燃費の悪化を抑えるための方法を紹介しよう。

執筆者:宮島 小次郎


不要な荷物やルーフキャリアの常時装着も燃費悪化の要因
 

空気圧の他に燃費悪化の要因として考えられるのが、トランクなどに余計な荷物を満載した状態で走ることです。パワーの少ないクルマで人や荷物を満載して走ると、ひとりで乗ったときよりもなかなか加速しなくて、アクセルを余計に踏み込む必要があった……、というような経験をしたことがある人も多いはずです。

そうした経験がない人にも、クルマが重たくなるほど、エンジンに余分な仕事をさせなければならないという事は、容易に想像がつくと思います。こうした状況は当然、燃費にはよくありませんね。そこまでいかずとも、日頃からトランクにゴルフバッグやレジャー用品、使わない時期でもタイヤチェーンなんかを積んでいると、少なからずクルマの重量増に繋がります。そうした荷物を不要なときにはクルマから降ろしておくことも、燃費の悪化を防ぐ工夫のひとつなのです。

レジャーといえば、スキーキャリアや荷物を積めるルーフボックスなどを使っている人も多いと思いますが、同様な理由でこれらもいつでも付けっぱなし、というのは燃費にはよくありません。特にこうした外付けのキャリアは、空気抵抗の増大にも繋がりますので、高速走行などではより燃費を悪化させる原因となります。キャリアの脱着は、なかなか面倒なものですが、日常的に使うものでなければ、必要なときに装着するという使い方がいいでしょう。

オートエアコン

1年中エアコンをオートにセットしたままでは、不要なときにもエアコンを使っていることも考えられる

次は車内の装備品の使い方についてですが、クルマの装備で燃費に影響しやすいのは、何といってもエアコンです。一般的なガソリンエンジン車の場合、エアコンを機能させるためのコンプレッサーは、エンジンの動力を使って作動させるため、エアコンを使うほど燃費が悪くなるのはご存じの通りです。

もちろん、必要なときには迷わずエアコンを掛けるべきですが、注意したいはオートエアコンを装着している場合です。オートエアコンは、オートに設定しておけば、常に車内を快適な室温に保ってくれる便利な装備ですが、たとえば体感的にはエアコンを掛ける必要がない状況でも、自動でエアコンを作動させていることもあるのです。

冬場はもちろんですが、春先や秋口ではエアコンは常に必要なわけではありませんから、空調が必要な場合も、エアコンのオン・オフは手動で行い、必要最低限の使用に抑えることで、燃費の悪化を抑えることができると思います。オートエアコンに慣れてしまうと、手動での切り替えや風量調節は面倒に感じられるものですが、このあたりも簡単に実践できることですから、まずはこうした手近な燃費対策から心掛けてみてはいかがでしょう。
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