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給料は申告する?しない?共働き夫婦のヘソクリ事情(3ページ目)

4月は昇給や昇進などで給料が変わる人が多い時期です。「そういえば、パートナーの給料は、どのくらいなんだろう……」こんな疑問を持っている人もいるかもしれません。今回は、共働き夫婦の給料の把握状況、ヘソクリ事情について紹介します。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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ヘソクリは何に使うの?

将来かかるお金や万が一の備え、夫婦で話し合っていれば、ヘソクリはいらない!

将来かかるお金や万が一の備え、夫婦で話し合っていれば、ヘソクリはいらない!

パートナーに内緒で貯めたヘソクリは、一体何のために使うのでしょうか? 「ヘソクリがある」と回答した人に「ヘソクリの目的」を尋ねたところ、以下のグラフの結果になりました。「自分の為に使う」と回答した人は、夫婦ともに第1位でしが、共働き夫は67.0%、共働き妻は41.6%で、多少温度差があるようです。

「子どもの為に使う」、「その他家族の為に使う」と回答した人の割合も夫婦双方で高いのですが、そもそも「子どもの為」とか、「その他家族の為」というのは、ヘソクリではなく、家計から正々堂々と支出するものだと個人的には思うのですが、皆さんはどのように感じられるでしょうか?

※株式会社クロス・マーケティング「共働き夫婦のへそくりに関する調査」より

※株式会社クロス・マーケティング「共働き夫婦のへそくりに関する調査」より


共働き夫と共働き妻のヘソクリの目的を比較してみると、「使う」ことが目的であると回答する割合が高い点は夫婦共通ですが、離婚・病気・老後などの「将来への備えとしての貯蓄」が目的であると回答する割合は、共働き妻の方が共働き夫よりも高いことが特徴です。

将来のことを憂いて、夫に内緒でヘソクリを貯めている共働き妻の姿が思い浮かびますが、離婚への備えはともかく、病気や老後の備えは、家計全体でしっかりリスク対策として行っていくべきものです。病気の備えとしての生命保険の加入や老後の準備のための貯蓄は、家計の貯蓄状況を考慮して考えなければなりません。お互いにヘソクリをしていることが、非効率な家計の原因になっているということもあり得るのです。


ヘソクリの有無は、パートナーへの信頼の有無の指標になる!?

パートナーの給料を正確に把握していない割合が高いことは、最初のアンケートで見ました。正確に把握していない、お互いに正確な給料を申告していないことが、ヘソクリ発生の温床であると類推できますが、そもそも論として、パートナー同士で家計のことをよく話し合い、2人で家計を支えていくという信頼関係があれば、ヘソクリなんて必要のないものかもしれません。自分のこずかいをコツコツ貯めた分(これは、ヘソクリに該当しない)は別として、もし、あなたにヘソクリ(パートナーに内緒のお金)があるとしたら、それはあなた自身がパートナーのことを完全に信頼していないことの表れであるかもしれません。相手のヘソクリをたまたま見つけてしまった場合でも、追及して怒るのではなく、自分が信頼されていなかったことをまず反省するべきです。

パートナーとお互いにヘソクリのない関係をつくることが、何よりも大切です。

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