ロタウイルス胃腸炎とは

下痢

ロタウイルス胃腸炎になると下痢が続き、時に脱水でしんどくなってしまいます

高熱と2~3日続く嘔吐、10日ぐらい続く下痢を症状とする胃腸炎です。ウイルスのために特効薬がなく、脱水を防ぐしか治療方法はありません。下痢が頻回で嘔吐も繰り返すツライ症状で、40人に1人は重症化します。世界では、下痢症による5 歳未満の小児の死亡の17%を占め、その約4 割がロタウイルスによります。ロタウイルス感染時に、けいれんや意識がなくなるような症状があれば、ロタウイルスによる脳症を起こすこともあります。

子供のロタウイルス胃腸炎の症状・治療・予防

ロタウイルスには丁度インフルエンザの香港型、ソ連型と言われているような、多くの種類がありますが、ヒトに感染するのは5種類です。

ロタウイルスの感染、重症化を防ぐワクチンがあります。

WHOはロタウイルスを防ぐのため、ワクチンを推奨しています。ロタウイルスワクチンが認可されている国は既に100 カ国以上になり、アメリカ合衆国、ベルギー、ルクセンブルグ、オーストリア、ブラジル、メキシコ、ベネズエラ、ニカラグア、エルサルバドル、パナマ、エクアドル、オーストラリアの12 カ国では、すでに乳幼児の定期予防接種になっています。

2007年にアメリカでは定期接種として使われていますが、今回、日本でも使えるようになりました。ただし、日本では、任意接種であるために、様々な問題があります。

ロタウイルスワクチンの接種方法

ロタリックス

経口接種で行うロタウイルスワクチンの写真です(グラクソ・スミスクライン株式会社提供)

ポリオ生ワクチンと同じで経口接種と言って、口からワクチンを入れます。生ワクチンと言って、ウイルスの毒性を減らしたワクチンですので、麻疹や風疹、日本で以前使用していたポリオワクチンと同じです。

ロタウイルスワクチンは下記の2つがあり、今後日本に導入されます。
  • ロタリックス(グラクソスミスクライン)
  • ロタテック(MSD)
上記はそれぞれの特徴、接種時期が異なります。

■ロタリックス
ヒトの1種類のロタウイルスを弱毒にした生ワクチン
接種回数:2回
接種時期:生後2カ月と4カ月
量:1.5ml
経口接種

効果:重症のロタウイルスによる下痢に対する効果:71.7~92.4%
ロタウイルスによる入院を防ぐ効果:69.6~93.5%

■ロタテック
ウシの5種類のロタウイルスでヒトには弱毒になっている生ワクチン
接種回数:3回
接種時期:生後2カ月と4カ月と6カ月
量:2ml
経口接種

効果:重症のロタウイルスによる下痢に対する効果:88.3~100%
ロタウイルスによる入院を防ぐ効果:90.5~98.2%

ロタテックの方が、3回接種するために若干効果が高いと言えますが、基本的に重症のロタウイルス感染症、入院を防ぐ効果は高いと言えます。

次のページで、ロタウイルスワクチンの値段と副作用を説明します。