男のヘアケア/抜け毛・薄毛の基礎知識

髪の毛を生やす効果大の体内物質「IGF-I」とは?(2ページ目)

抜け毛・薄毛対策で大切なのは、「男性ホルモン作用の抑制、頭皮の血流促進である」ことがわかっています。確かに、実践すれば一定の効果を得られる男性は多いのですが、一方で改善の兆しがみられないケースも。抜け毛・薄毛を防ぎ、発毛・育毛を促す方法はないのか? そこにひとつの解答がもたらされました。カギを握るのは、私たちの身体の中にある物質「IGF-I」だったのです。

執筆者:All About 編集部

「IGF-I」はすべての人の身体に存在している

血糖値測定器

「IGF-1」は糖尿病など、生活習慣病予防にも役立つことがわかっている

「IGF-I」とは「Insulin-like Growth Factor-I」を短縮した呼び名で、日本語では「インスリン様成長因子」という意味になります。これは、他でもない皆さん一人ひとりの身体の中に存在するもの。筋肉、骨、皮膚、神経、内臓のほか、唾液などにも含まれているアミノ酸の結合体なのです。

この「IGF-I」、近年の医学界ではアンチエイジングに大きな効果があることが分かっています。例えば、高齢化社会の到来と共に大きな社会問題となっている認知症やうつの改善、糖尿病や高血圧などの生活習慣病予防、免疫力の増強や骨密度の上昇、肌の老化防止などに役立ちます。

「IGF-I」増加のカギは、カプサイシンとイソフラボンの同時摂取

「IGF-I」にはアンチエイジング、つまり、身体を若く保つ効果がある。これを頭皮で増やして「発毛因子」として働かせれば、高い確率で毛母細胞が活性化し、髪の毛の成長を促進することができる――これが私のたどり着いた答えでした。研究の結果、前述した男性型脱毛症などで萎縮していた毛母細胞が「IGF-I」の刺激を受けて再び分裂を始め、髪の毛が抜ける休止期を短くする働きがあることもわかったのです。そう、「IGF-I」には乱れたへアサイクルを正しい周期に戻す効果があるのですね。

ヘアサイクルが正しくなっていけば、太くて丈夫な髪の毛が生えてきます。それと同時に細くて短いまま抜けてしまう髪の毛の量は減り、抜け毛・薄毛予防はもちろん、発毛・育毛効果も期待できるというわけです。

大豆唐辛子

カプサイシンとイソフラボン、2つを同時に摂取することが発毛・育毛に効果的

となると俄然気になるのが、どうすれば「IGF-I」を頭皮で増やせるのか?ということですよね。結論からいうと、カプサイシン、イソフラボン、この2つの成分で胃や皮膚の知覚神経を刺激すれば、安全で効率的に「IGF-I」を増やすことができます。

カプサイシンはトウガラシに含まれる辛味の成分。イソフラボンは大豆のえぐみ成分。研究の結果、分かってきた重要なポイントは、

カプサイシンとイソフラボン、この2つを同時に摂り続けること

でした。
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