男のヘアケア/抜け毛・薄毛の基礎知識

髪の毛を生やす効果大の体内物質「IGF-I」とは?

抜け毛・薄毛対策で大切なのは、「男性ホルモン作用の抑制、頭皮の血流促進である」ことがわかっています。確かに、実践すれば一定の効果を得られる男性は多いのですが、一方で改善の兆しがみられないケースも。抜け毛・薄毛を防ぎ、発毛・育毛を促す方法はないのか? そこにひとつの解答がもたらされました。カギを握るのは、私たちの身体の中にある物質「IGF-I」だったのです。

執筆者:All About 編集部

抜け毛があっても慌てない。薄毛の分岐点はココ

毛母細胞イメージイラスト

髪の毛は毛母細胞の分裂によってつくられている

お風呂で洗髪後、排水溝にたまる髪の毛、ブラッシング後にもやっぱり髪の毛が抜けている……。この記事を読んでいる皆様は、大なり小なりこうした悩みを抱えていることと思います。

しかし、抜け毛が目立つからといって、必ずしも「薄毛になる」と決まったわけではありません。

髪の毛は、毛根にある毛母細胞の分裂によってつくられるもので、伸びては抜け、再び生えるというサイクルを繰り返しています。これは「ヘアサイクル」と呼ばれており、次の3つのプロセスに分かれています。

■1、成長期
1つの毛母細胞が盛んに1本の髪を生成し続ける期間。通常2~8年の間です。

■2、退行期
毛母細胞の分裂が終わって、髪の毛の伸びが止まる期間。通常2~3週間です。

■3、休止期
髪の毛が抜け落ちる期間。通常2~3ヶ月間です。

成人男性には約10万本もの髪の毛があるといわれており、そのうち約1割、つまり1万本は休止期にあたっています。したがって毎日髪の毛が抜けるのは、いたって自然なことなのです。

毛根比較イメージ

左は男性型脱毛症の毛根。根本付近にいくほど細くなっている。一方、左の本来の寿命をまっとうして自然に脱毛した毛根は、根元がふくらんでいるのが一目瞭然

ただし、抜け毛の種類によっては、薄毛の心配も出てきます。

年齢や状態によって抜け毛の種類は様々。一般的なものは、男性型脱毛症、壮年性脱毛症、脂漏(しろう)性脱毛症、びまん性脱毛症、粃糠(ひこう)性脱毛症、円形脱毛症などがあります。なかでも読者の皆さんに最も関係がありそうなのは男性型脱毛症でしょう。これはヘアサイクルが乱れ、本当なら成長期にあるべき毛母細胞が正常に働かず、髪が抜け落ちてしまう状態です。

正常なヘアサイクルに戻し、髪本来の一生をまっとうさせるには? そのカギを握る物質が「IGF-I」なのです。

  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます