ピーマンの育て方

ピーマンの育て方はシシトウ・とうがらしにも使える

ピーマンの育て方はシシトウ・とうがらしにも使える

ピーマンはトウガラシの一種で、ナス科の植物。シシトウやパプリカなどもピーマンの仲間です。ピーマンの育て方をマスターすれば、トウガラシやシシトウの栽培に応用できます。また最近は、グリーンや赤、黄色の他にもカラフルな品種がいろいろと生み出されています。グリーン一色になりがちな家庭菜園のポイントとして、変わった色や形の品種に挑戦してみたりするのも楽しいものです。
   

ピーマンの栽培スケジュール

ピーマンの栽培スケジュール

低温を嫌う性質なので、充分に温かく、遅霜などの心配がなくなってから定植します

ピーマンは南アメリカの熱帯地域が原産なので、同じナス科のナスやトマトよりもずっと高温乾燥を好みます。発芽時や生育時には低温を嫌うので、種から育てる場合は、プロは温床(苗を早く育てるために、わらや落ち葉などの発酵熱や、電熱などを利用して土の温度を高めた苗床)で育てますが、一般的には、ゴールデンウィーク明け頃に苗を購入して植えつければ良いでしょう。4人家族なら3株あれば充分な収穫量が確保できます。
 

植えつけ・準備するもの

10月の終わりころまで収穫でき、生育期間が長い植物なので、はじめに土の中にしっかりと元肥をすき込んでおく必要があります。1平方メートル(1m×1m)に対し、完熟堆肥を約5kg、完熟鶏ふんやボカシ肥などを約500gが目安です。畝の幅は90cm、株と株の間は70~80cm空けます。プランターで育てる場合は、幅70cm程度のプランターに2株が適切です。

地温が温かい方が生育が良いので、土に黒いビニールのマルチ(農業用の覆い)をかけますが、ゴールデンウィーク以降の温かい時期に植えつける場合なら、マルチなしでも大丈夫です。
 

ピーマンの手入れ

ピーマンの花。一番花・二番花は必ず摘み取ります。

ピーマンの花。一番花・二番花は必ず摘み取ります。

ピーマンはデリケートな植物です。まず、葉をよく見てみると、ツルツルとしていて水をはじくことがわかります。これは、葉からの水分吸収を嫌うという性質のあらわれで、雨に葉が濡れると細菌による病害が発生しやすくなるという弱点があります。ですので、水やりをするときも、葉の上からかけるのではなく、根元の土の部分に丁寧にあげるようにしましょう。また、茎が弱く風で折れてしまいやすいので、必ず支柱をしてあげます。支柱の仕方は、ナスなどと同じ方法でOKです。

ピーマンは、植えつけ後すぐに花をつけ、実を結ぼうとしますが、一番目・二番目の花は必ず摘み取ります。これを残して実にしてしまうと、根が未発達のうちに、実に優先して栄養分を送ることになってしまい、葉や茎の発育が不良になってしまいます。そうすると、その後の収穫が望めなくなってしまいますので、折角咲いた花ではありますが、心を鬼にして摘み取ってあげることが最大のポイントになります。

また、ピーマンは基本的に、咲いた花には必ず実をつける性質がありますので、そのままにしておくと小さな実がたくさん出来てしまいがちです。充実した実を収穫するためには、花の数を制御していく作業が必要となりますが、ピーマンを1個収穫したら、それと同じ節から出はじめた脇芽を摘み取るという風にしていくと、適度な花数・樹形に保っていくことができます。
 

ピーマンは「辛みのないトウガラシ」

シシトウは、ピーマンの兄弟

シシトウは、ピーマンの兄弟

ピーマンという名は、フランス語の「ピメント(piment)」に由来しますが、英語で「グリーンペッパー(green pepper)」というとおり、トウガラシの仲間で、辛み成分である「カプサイシン」が、ほとんど含まれていないのがピーマンです。

店では、黄色や赤のカラフルなピーマンがよく売られていますが、これはもともと、ピーマンが完熟したもの。最近は、大型で肉厚の品種が「パプリカ」として売られていますが、普通のピーマンでも、緑のうちに収穫せずにそのまま成らせておくと次第に赤く完熟し、甘みを増してきます。これは家庭菜園でピーマンを楽しむ際に、ぜひ試していただきたい食べ方です。

また、最近のパプリカの仲間には、赤や黄色の他に、オレンジ・紫・白・黒・茶色などの色があり、それらの苗も、ホームセンターなど見かけるようになってきました。キッチンガーデンのアクセントとしてに、このようなカラフルなピーマンを植えてみるのもおすすめです。

ピーマンの兄弟には、シシトウやトウガラシがありますが、シシトウガラシは辛くないトウガラシの代表品種。実の先端の形が獅子の口先に似ていることが、名称の由来です。育て方はピーマンとまったく同じ。ただし、ピーマンと隣り合わせて植えないようにしましょう。互いに交配してしまう場合もあります。

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