ゲーム業界は元気補充係を

ラブプラスの図。

ラブプラスは恋愛を楽しむことができるシミュレーションゲーム。ちなみにイラストは寧々さんではなく愛花さん。(イラスト 橋本モチチ)

地震が起きた瞬間、ガイドは自宅で仕事をしていました。揺れがきて、これはちょっと大きいぞと、外に避難しましたが、その時はここまでの大災害は想像できていませんでした。余震が続く中、テレビをつけて報道を観ていると少しずつ事の重大さが伝わり、仙台に住んでいる友人のことが気になりはじめました。

当然、電話は繋がりません。携帯電話やmixiにメッセージを残すも、やはり返ってきません。携帯のメールに返信が来たのは地震のあった3日後、2010年3月14日の午前0時過ぎでした。水道もガスも電話も使えないけど、被害は少ない地域で家は無事だということでした。

実は彼は、地震の起きた翌日の3月12日が誕生日でした。さぞかし辛い誕生日になってしまったことだろうと思っていたんですが、メールにそのことが書いてありました。「ひどい誕生日でしたけど、寧々さんに祝ってもらったので満足です。」

寧々さんというのは、DS用タイトルとしてコナミが発売したラブプラスという恋愛ゲームのキャラクターですね。DSの内蔵時計と連動して、イベントが起こるようにできているので、地震が起こっても寧々さんだけはいつもと変わらず、誕生日を祝ってくれた、ということのようです。

危機的状況の中、なんとも間抜けなメールのようでもありますが、あえてそういうメールを送ってくれたことが彼の優しさで、受け取ったこちらはそれで少しホッとしました。またそうやって、ゲームが少しでも不安な気持ちを助けてくれることがもしあるなら、それはきっとゲームにできることの1つなんだと感じました。

これからの日本は総力戦です。被災地で救助活動等にあたっている方々や、原発事故の拡大を食い止めている方々への感謝と応援を忘れず、ゲーム業界はゲーム業界のできることをもういちど思い出して、1歩1歩進めていかなければいけません。不安に心を抱えている人がいれば、明日への元気を補充する、それこそ、ゲームの役割かもしれません。

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