パワー的には十分
今回の試乗コースはオンロードのみで、自慢のオフロード性能を試すことはできなかったが、モーグルコースを想定したデモンストレーションでは、1輪が完全に浮いた状態でも難なくクリアできることを確認できた。エンジンは3.6LのV6のみだが、286ps/347Nmのパワー&トルクには何の不満もない。動き出しはボディの重さは感じさせるが、少し踏み込めば瞬時に欲しい加速を得られる。燃費はJC08モードで7.8km/Lと2.2トン級の重量を考えると合格点だろう。レギュラーガソリンなのもうれしい。ただし、日本勢、欧州勢はアイドリングストップが標準化しつつあるので、やや物足りなさも感じるのは確かだが。
失礼だけど……
乗り心地は高いボディ剛性感を含めて、失礼ではあるが従来のジープブランドとは一線を画している。荒れた路面では足がばたつき、バネ下の重さを感じさせるシーンもあるが、基本的にフラットライドで安定感がある。目をつぶって乗ったら欧州SUVだと思うかもしれない。次ページでは、インテリアについて