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マンション便利さの裏の弱さ 1000年に一度の地震

平成23年3月11日午後2時46分頃に東北地方を中心に起きた観測史上最大のマグニチュード9.0の地震は、その後の津波も伴い大きな被害を各地にもたらしました。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様、謹んでお見舞い申し上げます。東京でも大きな揺れを感じ、高層マンションの揺れはかなり大きかったようです。ガイドが地震で感じたマンションの便利さの裏側にあるリスクについて話します。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

マンショントレンド情報ガイド

3月11日午後2時46分 大きな揺れが東京を襲う 
41階まで階段で帰宅

2011年3月11日に東北地方で起きた、観測史上最大規模のマグニチュード9.0の地震は各地で大きな被害をもたらしました。震源に近い、岩手県・宮城県・福島県などの惨状には言葉もありません。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様、親族・関係者の皆様、謹んでお見舞い申し上げます。

震源より離れた東京でも震度5強のかなりの強い揺れを感じました。地震発生当時、9階建てのマンションの9階のリビングに居ましたが、左右の揺れをかなり感じ伏せてもかなりの怖さを感じました。
 
タワーマンション

エレベーターの停止は、タワーマンションの上階は影響大

こうしたマンションのエレベーターは、地震発生時は安全を期すため自動的に停止する仕組みになっており、居合わせたマンションも翌日まで停止したままでした。タワーマンションの41階に自宅のある知人は、外出先から戻った際にエレベーターが停止中。非常階段を使って41階の自宅に戻ったとのことです。自宅に戻ったのが午後7時。非常用2基含め計8基あるエレベーターのうち、午後8時過ぎにようやく1基のエレベーターが稼働し、全基使用可能になったのは翌日とのことでした。
 

停電にも弱いマンション

地震による福島原子力発電所の事故による発電力の低下は、首都圏の電力不足を招き、計画停電という応急対策がとられ一部の地域で実施されました。

電力は、室内の冷暖房機能のみならず、エレベーターの運行エントランスの自動ドアセキュリティ機械式駐車場の稼働などマンションの生活に便利さをもたらすものの多くは、電力によってもたらされているのです。

私の住むマンションは、計画停電実施10分前からエレベーターの運行を停止。エレベーター内への閉じ込めなどの事故を未然に防止するようにつとめています(実際には計画停電が未遂だった)。

昭和40年代に建てられた住宅公団のマンション。広い敷地に建てられ、大きな中庭を持ち、エレベーターが無いマンションも多くあります。その中で、人気があるのは1階・2階のマンション。5階など日常的に階数を階段で上がるのは嫌われるようです。

セキュリティや眺望などマンションの便利さや魅力の裏には、電力などのインフラがあってこそであることを改めて感じました。



 
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