若い女性の隠れ肥満に、和食と運動が役立つかもしりません。
他の報告でも、安静時のエネルギー代謝が低く、また女子大学生では全身骨量と骨密度が低いこと、レプチン抵抗性があることもあげられています。
隠れ肥満者はエネルギーを消費し難いので、さらに脂肪がつきやすくなるということです。今は特に健康上で問題がなくても、将来さらに肥満になったり、生活習慣病になりやすくなるかもしれません。
和食+運動で改善に
まだまだ隠れ肥満には、遺伝の問題や、リスクや改善法についてはわかっていないことも多いのですが、先の報告書では、隠れ肥満と見られる女性11人対象に、1日3食2 週間の食事介入によって体脂肪と内臓脂肪の減少、インスリン抵抗性の改善、血中脂質の改善、及び貧血指標の改善が認められたそうです。その食事の内容とは、米飯を主食に汁物、主菜、副菜として和食(1食400kcal)。このような和食の献立は、自然と栄養のバランスがとりやすく、また欧米型の食事と比べると低カロリーな食事にしやすいのが特長です。こうした和食で、2週間という摂取期間であっても予防・改善に有効な食事なのではないかと提言されています。また食事だけでなく、運動も組み合わせることでさらに有効だったそうです。
また最近の時間栄養学の考え方では、夜遅い時間に食べると脂肪が蓄積されやすいという説も出ています。同じカロリーのおやつを摂取しても、3時のおやつと、夜中のおやつと比べると、夜のおやつは脂肪として蓄積されやすいと言われています。
食事、運動以外にも睡眠などの生活習慣全体も含めて見直し、本当の健康美を目指しましょう。
参考/
平成20年国民健康栄養調査(厚生労働省)
・隠れ肥満女性の食行動パターン及び食事介入効果の生理学的検証(米穀機構 米ネット)
・若年女性の体型自己評価特性と血液性状および代謝機能から評価した隠れ肥満の身体特性(健康医科学No.23)
・Kellog’s UpdateNo.112(日本ケロッグ株式会社)