あの「モチっとした革」も選べます!
こちらも銀座ヨシノヤの紳士靴ハンドソーンパターンオーダー受注会で選べるデザインの例です。茶系の革の素材感を活かし切りたいなら、ホールカットプレーントウが一番の選択肢でしょう。良い革と優れた技術の双方が無いと、この凛とした表情は出てきません。このスタイルは税込み12万6000円~
この革の一番の特徴は、見た目にすぐ解る「モチっとした」独特の質感です。僅かに肉厚ながらも身の締まった柔らかさがあり、弾力性にも優れ履きジワも残り難いので、普遍的なスタイルの靴にかつて多く採用されていたのも頷けます。イギリスの素材らしく、最初の時点では色合いの冴えは正直それほど多くないものの、代りに透明度には優れているので、お手入れ次第でどんどん「自分の色」にして行ける余裕しろを多く備えている革でもあります。昨今あまり見られなくなった「育てることができる革」の典型例ですが、こちらも限定5足のみですので、ピンと来てしまった方は早めにご来店なされることをおすすめします。
また、イルチア社のオグザニルカーフのミディアムブラウンが今回の受注会から選択可能になったのは、黒と同様です。これらに加えてフランスのアノネイ社のものも選択可能で、さらにはこの受注会の名物とも言える、旧西ドイツに1983年まで存在した幻の最強タンナー、カール・ロッシュ(Carl Lœsch)のベビーボックスカーフもまだ若干残っています。茶系は黒以上に革の個性がより素直に表現できる色なので、靴のスタイルだけでなく自分自身の体格や性格も踏まえた上で、豊富なバリエーションの中から楽しく選んでみて下さい。
画面向かって左から、今回限定5足のみのぺボディのカーフ、アノネイのベガノカーフ、今回初登場のイルチアのオグザニルカーフです。イギリス、フランスそしてイタリアの革のキャラクターの大きな違い、今回の受注会なら比較可能です
銀座ヨシノヤ 紳士靴ハンドソーンパターンオーダー受注会
場所:銀座ヨシノヤ 銀座四丁目店
会期:2011年3月12日(土)~4月10日(日)
スタイル:10種類
サイズ:足長……23.5~27.0で0.5ピッチ。足囲……EE、EEE
基本価格:12万6000円、一部のモデルは13万6500円
オプション価格(基本価格にプラスする価格です):
フルハンド十分仕立て……13万6500円
アッパーにプレミアムレザー使用……2万1000円(カール・フロイデンベルク社、ぺボディ社、カール・ロッシュ社のものなど)
アッパーにコードヴァン使用……3万1500円(素材特性上製造できないモデルが一部あります)
ヒールのトップリフトをクオーターラバーかオールレザー仕様に……3150円
アンティーク仕上げ……6090円(お手入れ用セットが付属します。なお納期は通常品より約1週間延長となります)
納期:九分仕立て……約2か月、フルハンド十分仕立て……約3か月
受注可能な靴のスタイル等パターンメードの詳細については、「銀座ヨシノヤのパターンメード受注会初開催」と「銀座ヨシノヤのパターンメード受注会 09秋」と「銀座ヨシノヤ パターンメード受注会 10秋」もご参照願います。
最後のページでは、これからの季節に相応しい既製靴のご紹介!