第40回 もうすぐ春ですね。
ダンナはわりと男の子でしたが、それでも、小学生のとき、合唱部に入っただけで「おかま」とからかわれたそうです。22歳のときに初めて同じゲイの人と知り合い、少しずつ活動を始めましたが、なかなか「オネエ言葉」になじめず、ゲイバーのママに面と向かって「オネエは嫌い」と言ったという伝説も…(怖い物知らず)僕は逆に典型的なオネエ系(女の子っぽい、なよなよした子)だったので、小学生のときからいじめられたりしました(楽しんごさんほどではありませんが)。中高生時代は、同級生に恋したことも含め、ずいぶん悩みました。学生のときに初めておつきあいを経験し、やっと地獄から抜け出すことができました(同時にゲイバー・デビューも果たし、オネエ全開に)
二人が出会った頃(30歳のとき)にはもう、おたがいゲイであることを受け容れていましたが、もし、そうじゃなかったとしたら、おつきあいは難しかっただろうな…と思います。大塚さんや歌川さんも語っていたように、30年前には男どうしずっとつきあっていくなんてありえないことだったわけですから、今の時代でよかったと心から思います。でも、そこに至るまでには先人たちのいろんな努力があったわけで…感謝しなくては、と思います(足を向けて寝られません)
僕の周りにはもう10年近くおつきあいしているようなカップルが山ほどいて、いろいろありつつも、なかよく暮らしています。そして最近、身の周りで次々に「シングルマン」が彼氏を見つけて幸せになっています。前はハッテン場に通いまくっていた人(まるで昔の自分を見ているようでした)が、彼氏ができたらずいぶん落ち着いて、親に紹介するほどのラブラブっぷりだったり。
もうすぐ春ですね(恋をしてみませんか)
この街を去る人もいれば、新しい人もやってくることでしょう。つらいことの後にはきっと、喜びがあるのです。むしろ、つらいことの後だからこそ、喜びも大きくなるんだと思います。
来月末は、お花見です。たくさんの友達と、いろんなことを話しながら、喜びを分かち合いたいと思います(花粉はつらいけど…)