奥飛騨温泉郷は、多くの露天風呂と風情があるおすすめ温泉地
奥飛騨温泉郷は、岐阜県高山市東部の山間部に点在する温泉地の総称です。露天風呂が多い事で全国的に知られる新穂高温泉の他、平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉を含みます。旧上宝村が高山市と合併した際に、この地域一帯の地名が奥飛騨温泉郷になりました。新穂高温泉以外の温泉地も、露天風呂が多いのが特徴で、源泉をかけ流しで楽しめる施設が大半。また福地温泉を中心に、飛騨地方の伝統的な建築の宿も多く、他の温泉地には無い独特の風情があります。かけ流しの温泉と伝統建築に、山岳温泉らしい自然環境が加わった理想的な温泉郷の一つといえます。
奥飛騨温泉郷の泉質、源泉は?湯の違いも楽しめる
奥飛騨温泉郷には源泉が多数あり、泉質は透明で癖のない単純泉や炭酸水素塩泉が主体。一部には硫黄の香りがしたり、褐色や白濁に濁る源泉を持つ施設もあり、湯の違いを楽しめます。 褐色や白濁に濁る湯は平湯温泉に集中していますが、他の温泉でも散見されます。代表的なものでは、福地温泉孫九郎の褐色気味の湯や、新穂高温泉中崎山荘の白濁気味の湯があります。珍しい色としては、新平湯温泉の奥飛騨ガーデンホテル焼岳に、天然クロレラが含有しているという、やや緑色の「うぐいすの湯」があります。奥飛騨温泉郷の旅館
奥飛騨温泉郷を代表する宿の一つが、福地温泉の湯元長座。露天風呂ばかりが注目され勝ちな奥飛騨温泉郷にあって、伝統建築を移築した風格ある宿は、周辺の多くの宿の手本になっています。炭酸水素塩泉の湯は特徴が少ないように感じますが、翌朝には皮膚がすべすべになり驚かされます。露天付きの貸切風呂が3つあり、離れた所に外湯もあります。 向かいの元湯孫九郎も同様に風格ある宿で、お湯も福地温泉では珍しい濁り湯です。さらに奥の草円や、新平湯温泉の中でも福地温泉入口に位置する松宝苑も、宿としての評価が高い施設。新穂高温泉の槍見館も人気の宿です。ここは家族湯が多数あり、湯巡りが楽しめます。泉質は単純泉で癖の少ない湯ですが、民芸調で風情の異なる家族湯を多数巡れば、温泉三昧を実感し、温泉好きなら幸せな気分になれます。
奥飛騨温泉郷の入浴施設
奥飛騨温泉郷では、やはり大きな露天風呂に浸かりたいもの。新穂高温泉にある新穂高の湯は、川沿いの露天風呂が無料開放されています。ただし、お湯がぬるいので、寒い時期は閉鎖されています。 宿泊施設も併設されていますが、気軽に日帰り利用できるのが、平湯温泉ひらゆの森。露天風呂エリアは広く、多数の湯舟が点在しています。しかも、硫黄の香りが強い白濁の名湯。奥飛騨温泉郷でも屈指の湯の良さを実感できます。本来は宿ですが、大きな露天風呂が昔から有名で、朝から夜まで(8時から20時まで)露天風呂の日帰り入浴を受け付ているのが、新穂高温泉の水明館 佳留萱山荘。巨大な露天風呂に浸かれば、露天風呂天国として知られる新穂高温泉の実力を思い知ります。ただし、佳留萱山荘は建て替え工事中の為、2019年現在休業中です。
奥飛騨温泉郷の観光地
奥飛騨温泉郷から行く観光地として、まず上高地があります。しかし、バスで行く必要があるので、なかなか敷居が高いのも事実。そこでおすすめなのが、下呂温泉でもおすすめした飛騨高山。24時間営業の駐車場も多く、車でも気軽に立ち寄れるのがありがたい限りです。飛騨高山の観光スポットとしては、陣屋や古い町並みがあります。観光地に行くと、昼飯を考える必要があります。奥飛騨温泉郷の宿では、夕食に飛騨牛が出る所も多いですが、折角なら、もっともっと堪能したいもの。それを気軽に実現できるのが、山武商店です。
その名の通り、本来は精肉店なのですが、本店の二階が飛騨牛食べ処になっています。大衆食堂のような非常に庶民的な雰囲気ですが、それが安さの理由。飛騨牛をともかく安く満喫したい方におすすめです。 まずは、肉を選びます。150g以上ならカット可能とのことですが、二人なので一番小さなパックを選びました。他のパックが大きいので、少ないかと思ったのですが350g以上あり、後から分かったのですが、霜降でお腹に溜まるので、昼食には十分過ぎる程でした。
牛肉代金の他に席料を支払ことで、野菜やカップ入りプリンなどの簡単なデザートが付きます。ライスも注文しましたが、注文せずに、肉ばかり食べる方もいるようです。
焼肉屋形式で、最初は肉が少ないかと思ったのですが、霜降りの脂肪がお腹に溜まって急激に満腹になり、最後は無理に食べる感じでした。調味料はタレ、わさび醤油、コショウがありますが、コショウのみが最高に旨かった。コショウの巨大な缶がテーブルに置いてある理由が分かりました。
非常にリーズナブルな料金で、飛騨牛が満喫できる夢のようなお店。宿の夕食で肉が少ないと、明日は山武商店に行こうかなと思ってしまうのです。
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