パリのキャバレーといえばムーランルージュ
ムーランルージュはその名の通り、「ムーラン=風車」「ルージュ=赤」、赤い風車がシンボルとなっているパリで最も有名なキャバレーです。パリの中でも村の雰囲気のあるモンマルトルという立地のせいか、どこか昔懐かしい風情があります。ムーランルージュの歴史は古く、1889年にまで遡ります。踊り子を描いた絵画でも知られる画家ロートレックはここ通いつめ、ポスターも描いたという強い縁が。これまでにムーランルージュの舞台に立ったのは、エディット・ピアフやイヴ・モンタン、フランク・シナトラ、ライザ・ミネリと錚々たる顔ぶれ。
2001年に上映された映画「ムーランルージュ」は、まさにこのムーランルージュが舞台となっており、主演であるニコール・キッドマンとユアン・マクレガーの好演もあって大変人気を博したことも記憶に新しいですね。
決して飽きさせない圧倒的なエンタテインメント
1999年から上演されている「フェエリー」は、60名のダンサーを含む総勢100名のアーティストが出演する大掛かりなショーとなっています。ショーは4つのシーンで構成されているのですが、全てのアーティストが登場し、幻想的でノスタルジックな世界観を表現しているのがオープニング。海賊がテーマとなっているニ番目のシーンでは、クライマックスにプールが登場し錦蛇とダンサーが一緒に泳ぐパフォーマンスも名物となっています。サーカスがテーマの三番目のシーンでは、息をのむほどスリリングで完成度の高いジャグリングや男女ペアのアクロバット、そして一般のお客さんを舞台に上げて一緒に楽しむアットホームな時間を挟みつつ、最終シーンでは、革命を期に開放された女性たちを表した最大の見せ所であるフレンチ・カンカンに。トリコロールカラーのドレスをまとい、リズムに合わせて勢い良く足を上げながら軽快に踊るダンサーたちに、思わず夢中になってしまいます。
パリらしい最高のショーを堪能した後には、ショップに立ち寄ってみて下さい。オリジナルのお土産がたくさん揃っていて、風車をモチーフにした可愛くてリーズナブルな雑貨もあるのでお土産に是非。
ショーの予約
ショーの予約は公式サイトから英語もしくはフランス語で、日本語しかわからないという場合は割高になりますが、公式日本語サイトからも予約できます。公式サイトでの予約の場合、まず予約したい日と人数を選び、確認をクリック。次に時間(ディナー付きは19:00のみ、お土産やフォトサービスが付くVIPシートも選択可)を選びます。ディナー付きを選択したら、メニューを選びます(内容は「Menu」をクリックすると見られる)。ディナーなしを選択した場合は、ハーフシャンパンボトルが選べるドリンク付きか、ドリンクなしのショーのみかを選びます。支払い金額が表示されるので、OKなら確認をクリック。カード情報入力画面になるので、情報を入れ、支払いをクリックで完了。予約完了メールが届くので、当日それを見せればOKです。
周辺の治安について
歓楽街で知られるムーランルージュ周辺は、夜も賑やかではあるものの、パリ初心者には少し怖く感じるかもしれません。特に高齢者や若い女性が複数人で慣れない様子で歩いていると、スリやひったくりに狙われる可能性も高くなってきますので、自信がないようならメトロではなくタクシーを利用しましょう。ショー直後は劇場近くのタクシー乗り場も混雑していますが、並ぶか、緑のランプがついている流しのタクシーをつかまえましょう。メトロも深夜0:30頃まで動いていますが、特に持ち物に気を付けつつ、十分に注意を払いながら利用してください。
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■Moulin Rouge
住所:82, boulevard de Clichy 75018 Paris
TEL:01 53 09 82 82
アクセス:Blanche(メトロ2)より徒歩0分
営業時間:ショーは19:00~、21:00~、23:00~
料金:ショーのみ77ユーロ~、ドリンク付き87ユーロ~、ディナー付き180ユーロ~
服装:男女ともにTシャツやスニーカーは避けた方が良く、スマートカジュアルが基本。男性はジャケット、女性はセーターやカーディガン、シャツといったスタイルが望ましい。
公式日本語サイトでも予約が可能。
ムーランルージュ公式日本語サイト
プランや食事メニューの説明はもちろん、ムーランルージュの歴史や裏話などが充実。Q&Aなど、事前リサーチに役立つ情報も満載。