妊娠の基礎知識/妊娠中の不安・疑問

妊娠中によくある不安・疑問トップ10(2ページ目)

体重管理や食事制限、運動、薬の服用など、読者から寄せられた妊娠中の不安・疑問をご紹介。それぞれの解消法について、産婦人科医がわかりやすくお答えします。

竹内 正人

執筆者:竹内 正人

妊娠・出産ガイド

Q2. 妊娠中も運動してOK? 適度な運動ってどれくらい?

【よくある疑問】
  • 運動はいつごろ何をすればいいでしょう?
  • 適度ってどのくらいのことですか? どの程度運動して良いでしょうか?
  • 運動はジョギングなどしっかり汗をかいてもいいですか?
  • テニスのように結構ハードに走るような運動量でも大丈夫ですか?
【回答】
妊娠中の運動は、つわりが終わって安定期に入る妊娠4カ月(12週)以降からが一般的にはすすめられます。

ただし個人差はあります。妊娠前から運動をしていた人が、妊娠したからといって急に何もしなくなってしまえば、体はなまり、気持ちもふさぎこんでしまうことがあります。無理は禁物ですが、初期であっても体調に合わせて体を動かすことは問題ありません。「適度」とは人それぞれで違います。なお、運動と流産は直接の関係はありません。

自分のペースでできるものであればどんな運動でもOKですが、有酸素運動の全身運動で、楽しく長続きするものが望ましいでしょう。身近なところでは、ウォーキングがいいですね。テキパキ家事をこなすのも運動になりますよ。

ジョギングも本人が快調ならばしっかり汗をかいても大丈夫です。ただし、十分の水分補給は忘れずに。テニスはゲームだと相手がいて競ってしまうのがちょっと心配です。

妊娠したからといって、水泳、ヨガ、エアロビクスを始める必要はありません。妊娠中の運動は友だちづくりのきっかけにはなるので、そういう意味ではこれらの教室に通うのもいいですね。

詳しくはこちら>>妊娠中の運動の楽しみ方と注意点

Q3. 妊娠中の旅行・お出かけはどこまで大丈夫?

【よくある疑問】
  • 妊娠中に旅行に行ってもいいでしょうか?
  • 飛行機に乗っても大丈夫ですか?
  • 長時間の移動は何時間くらいがよいですか?
  • 温泉はOKですか?
  • エステはOKですか?
【回答】
妊娠中の旅行は体調がよければ特に問題はありません。ただし、まだ流産の危険性があり、つわりが残る妊娠3カ月(11週)までと、おなかの張りやすい36週以降はおすすめできません。あらかじめ計画を立てるのであれば、妊娠5~7カ月(16週~27週)が望ましいでしょう。

飛行機は赤ちゃんへの影響はありませんが、海外への長時間のフライトは(6時間以上)は避けたほうが無難でしょう。赤ちゃんへの直接の影響はありませんが、ママが脱水や血栓症になるリスクが少しだけ高くなるからです。

時差が大きいところへの旅行もきついでしょう。妊娠中は、移動が少なく、1カ所にのんびり滞在するような旅がベストです。

温泉は、泉質が赤ちゃんに影響することはありませんが、サウナや42度以上の高温のお湯に長くつかることは避けましょう。エステは種類によるでしょうが、禁止ではありません。担当者に妊娠していることを告げるようにしてください。

詳しくはこちら>>妊娠中、安心して旅行するポイントと注意点

>>妊娠中に風邪薬を飲んでも大丈夫? 
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