トルコ料理/おすすめトルコ料理店

ペルシャ&トルコ料理「サバラン」(2ページ目)

イラン人が週に2日も口にするというイランで人気の鍋は、東京、いや日本でもココでしか口にできないかもしれない。提供方法も興味深く、この料理だけでも食べに行く価値はあるのではないだろうか。

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

身体にすんなりとおさまる素直な味わい

イランとトルコの国旗を掲げる店頭

店頭にはイランとトルコの国旗が。

場所は、自由が丘駅正面口のすぐ隣。まるで東南アジアのマーケットにでも迷い込んだような雰囲気が漂う自由が丘デパートの2階。ネパール料理店、ベトナム南部料理店、鮨やなど、個性がキラリとひかる小さな店が立ち並ぶ一角に「サバラン」はある。

真っ赤なシャツに短いネクタイ、ハットを身にまとった男性の朗らかな笑顔に迎えられ、店内へ入ると、正面には小さなオープンキッチンが。両脇には雰囲気のあるテーブルが4、5席あり、こぢんまりとした店ながら、小物を上手に使い、独自の空間を作り上げている。店の外からは、趣味の店という感じでちょっと入りにくいかもしれないが、入店したら意外にも落ち着けて、きっと安堵のため息をもらすことだろう。

「サバラン」では家庭料理を出す。店主であるアリさんはレストランで働いた経験を持つそうだが、ベースはお母さんの味。“まだまだお母さんの味には到底ならないよ”とおっしゃっていたが、もともと料理好きで食いしん坊、好奇心も旺盛。そんなアリさんの作る料理は、個性豊かな服装から受ける印象とは反し、身体にするりとおさまる素直な味である。

ここでぜひとも口にしたいのは、ペルシャの鍋「ディズィ」だ。鍋というよりは、シチューともいえるこの料理は、他店ではまず口にすることができないだろう。この店の看板料理といえる。
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