トルコ料理/おすすめトルコ料理店

ペルシャ&トルコ料理「サバラン」(3ページ目)

イラン人が週に2日も口にするというイランで人気の鍋は、東京、いや日本でもココでしか口にできないかもしれない。提供方法も興味深く、この料理だけでも食べに行く価値はあるのではないだろうか。

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

イラン人が週に2日も口にする人気の鍋料理

「ディズィ」は、羊のスネ肉、ひよこ豆、トマト、じゃがいもなどを6時間ほどコトコト煮込んだもの。イランのひとたちはなんと、週に2日は食べるという人気の料理でもある。その人気の秘密は、おいしさはもちろんのこと、スタミナがあり、美容食としても名高いところにあるようだ。
羊肉などを長時間煮込んだペルシャの人気料理「ディズィ」

羊肉などを長時間煮込んだペルシャの人気料理「ディズィ」

ワタシは普段から、食材をバランスよく食べていれば身体の調子は整うと考えているタチなので、スタミナとか美容といった言葉には反応しないのだが、この料理のとある面には身をのりだして反応してしまった。
とある面とは、“食べかた”である。これがなんとも興味深い!

まず、料理はフタつきの壷に入れられ、やや深みのある皿とともにテーブルに運ばれる。すると店主がスープだけを皿にいれ、自家製のナン(薄いタイプ)をすべてちぎりいれる。そして、ナンがスープにしっかりと浸るようにスプーンでぎゅっぎゅっとおし、“さあどうぞ”と。まずこれをすべて食べてしまうのだ。

食べ終わると店主がやってきて、壷に残った具を皿にうつし、「ディズィ」専用のマッシャーで全体をよーくつぶして、“ハイ。パンといっしょにどうぞ”と差し出される。

これをパンにつけながら食べるのだ。なんと面白い提供方法だろうか。あらかじめ潰したものがドカンとでてきたら、きっとこんな新鮮な気持ちにはならないだろう。各国の台所、いや調理道具が気になるワタシにとっては、イラン製のマッシャー(それもディズィ専用のマッシャー)が見られただけでもなんだかトクした気分になってしまった。

ただ、このペルシャ鍋「ディズィ」はランチ限定であるので、ご注意いただきたい。イランでは夜にこの料理を口にすると、胃に負担がくるので、昼食に食べるのが一般的とのこと。この店でもそれに準じているそうだ。
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