六大州別世界遺産数

六大州別世界遺産数の割合

六大州別世界遺産数の割合。ヨーロッパとアジアで大半を占めているのがわかる

世界を大陸ごとに分け、さらにユーラシア大陸をヨーロッパとアジアに分けて、それぞれの世界遺産数を見てみよう。

  1. ヨーロッパ州:509件(45か国、11.31件/国)
  2. ア ジ ア州:294件(46か国、6.39件/国)
  3. オセアニア州: 30件(14か国、2.14件/国)
  4. 北アメリカ州:112件(23か国、4.87件/国)
  5. 南アメリカ州: 79件(12か国、6.58件/国)
  6. アフリカ 州:144件(53か国、2.71件/国)
※複数の国にまたがる世界遺産は各国でカウント
※エルサレムはカウントしていない
※イスラエルやコーカサス各国はアジア州に、トルコやロシアやキプロスはヨーロッパ州に、中米各国は北アメリカ州に含めた
※国と地域数には世界遺産非保有国を含む

国をまたがる世界遺産を重複カウントしているため、世界遺産総数は1168件になる(重複させない場合は1,092件)。このうち509件43.58%がヨーロッパ州に集中している。いくら国数が多いとはいえ、土地の大きさはそれほどでもないし、突出ぶりは際立っている。

1か国あたりの平均保有世界遺産数を見てみると、ヨーロッパ各国が11件を超えているのに対して、オセアニアやアフリカの国々は平均2~3件にすぎない。

この理由は、世界遺産条約がもともと欧米主導で進み、ヨーロッパでいち早く登録が盛んになったことが大きい。数的制限が少なく、登録が容易だった初期に、たくさんの世界遺産を登録しているのだ。
エジプトの世界遺産「アブシンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」のアブシンベル大神殿

エジプトの世界遺産「アブシンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」のアブシンベル大神殿。世界遺産活動はこの遺跡の救済からはじまった

歴史的背景としては、ヨーロッパを中心に文化・文明が大きく発展し、多彩な国家・都市国家を生み、それぞれ特徴ある建築物を残した点があげられる。また、アフリカの土の文化やアジアの木の文化の遺産はヨーロッパの石の文化に比べて残りにくい点、途上国では政治状況や予算面・人材面などから文化財保護が困難な点、そうした価値観が普及していない点などもあるだろう。

こうした不均衡を是正するために、世界遺産非保有国からの推薦を奨励したり、保有国については推薦は1年1か国2件まで(2019年の推薦から各国年1件まで)に限定したり、無形文化遺産や世界の記憶(世界記録遺産/ユネスコ記憶遺産)、ユネスコエコパークやユネスコ世界ジオパークといった活動を活発化させて対応している。 

<世界遺産の数と国別ランキング>

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