付け合わせまで一緒に調理できる手軽さ
小ぶりのチキンの下には、じゃがいもが丸ごと敷き詰めてあります。モロッコのカサブランカにて。肉汁がたっぷりしみたじゃがいもは絶品! お肉も野菜も同時調理ができるから、エコでおいしいんです
タジン鍋は、そのとんがり帽子の内側を蒸気が流れて戻ってくることで、素材の味を引き出しながら上手に火を通していきます。この仕組みを効率よく利用するためにも、お肉やお魚はお野菜と一緒に調理するのがコツ。お野菜はお肉の油分やお魚のうまみでしっかりと火が通り、少ない調味料でもおいしく素材の味を引き出してくれます。
一発で主菜と副菜を同時調理。それってつまり、光熱費も節約するからエコってことでもありますよね。エコでヘルシー。水も燃料も少ない砂漠の国で生まれ育った知恵は、今の私たちの暮らしにも大いに役立つ知恵でもあるのです。
テーブルを演出してくれるイベント性
ただフルーツトマトを並べただけのバースデープレート。でも器のマジックでケーキみたいな存在感です。とんがり帽子の蓋を開けるときが、とっても楽しい
たとえばこのとんがり帽子の蓋をしたままテーブルの真ん中に出して、家族の目の前で蓋を開ける。立ち上る湯気の中から、お肉のかたまりやお野菜が顔を出す。なんともインパクトのあるテーブル演出だと思いませんか?
また、調理をしなくてもこの特徴のある形状は、冷たいお料理の盛りつけなどにも活躍してくれます。写真は、ガイド宅で行ったお友達のお誕生パーティのために用意した、トマトのバースディプレート。甘い物が苦手な主賓のために、フルーツトマトにお花とろうそくをアレンジして、前菜プレートにしただけのものですが、テーブルに出して蓋を取ったときには歓声が上がりました。日常の食卓にも、こんな楽しいイベント感を上手に持ち込んで。切っただけのお野菜もごちそうに見せてしまう力が、タジン鍋にはあるように思います。
続いては、意外と収納場所を取るタジン鍋の欠点を解決してくれる、とっておきの一品! なんとシリコン性のタジン鍋もあるのです >>