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4人対戦をしてないポケモンユーザは損をしている(3ページ目)

桃太郎電鉄シリーズ(以下桃鉄)ってありますよね。1人でCPU相手に遊んでも、2人で対戦をしても面白いですが、4人で遊んだ時の楽しさは格別です。実は、これと同じような話が、ポケットモンスターシリーズ(以下ポケモン)にもあります。もしあなたが、4人でポケモンを遊んだことがなければ、それは、桃鉄を2人でしか遊ばないくらい、もったいない話かもしれません。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

4人対戦ができる場を用意していないゲーム業界も損をしている

ポケモンの図

4人対戦をすると、ポケモンにさらなるポテンシャルがあることが良く分かります。(イラスト 橋本モチチ)

実はガイドは、昨年から3回ほど、ポケモンをみんなで集まって遊ぶというコンセプトのイベントを開催しています。この記事を書いたきっかけは、実はそこでの体験が元になっています。もともとはすれちがい通信や、ハイリンクなど、ポケモンBWで強化された通信要素をみんなで楽しもうと思っていたんですが、その時、4人対戦をプレイしてみてちょっと驚いたことがあるんです。

それは、初対面のユーザー同士が、あっという間に仲間になってしまう、ということです。何度やっても、誰がやっても、小学生と大人が、おじさんと若者がチームを組んでも、たちまちに2人は10年来の親友のように意気投合して、戦略に頭を悩ませ、勝利を喜び、敗北を慰めあう関係になります。

これはちょっとすごいなと、そう思ったんですね。ゲームが、目的と、それを達成する為の手段を与えた時、これほどまでに人と人との関係づくりを簡単にこなしてしまうのかと。自信がなくて対戦するのを躊躇していたような人でさえ、ひとたびチームを組んで戦い始めれば雰囲気がガラッと変わります。そして、負けても楽しいということにすぐ気がつきます。そう、一緒に戦ってくれて、悔しがってくれる仲間がいれば、負けたって楽しいんです。

このパワーは大変なものです。しかし、現実には、冒頭でお話したように、遊んだことが無いという人も少なくないはずです。実際、ガイドが行ったイベントでも、4人対戦は初体験と言う人がほとんどでした。それは、ゲーム業界の側から見てみれば、とても大きな、訴求力のあるコンテンツが、目の前にありながらみすみす逃しているという言い方もできます。

これから3DSの発売も控えて、携帯ゲーム機の遊びはさらに広がっていくでしょう。その時、そのポテンシャルを生かしきるための場というものについても、考えていく必要があるように思います。でなければ、もったいないですね。桃鉄を2人用でしか遊ばないくらいに、もったいない話です。

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【関連サイト】
田下広夢の記事にはできない。(ゲーム業界ニュースガイド個人運営サイト)

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