進化し続けるLED
次世代照明技術展は毎年行われ、今年が3回目になります。世界15カ国から主にLED照明に関わる機器や装置、電子部品などのデバイスメーカおよび照明器具メーカなどおよそ400社が出展して、新しい器具や製造技術を紹介していました。この展示会にあわせて専門技術セミナーも開催され、できるだけ新しい情報や知識を得る目的で、多くの参加者がありました。私も幾つかのセミナーを聴講しましたが、LEDや有機ELの現状と成長予測、LED照明が実際にどのような形で応用されているのか(例えば景観や店舗・住宅におけるLED照明)、の話を聞くことができ、とても勉強になりました。
展示会場では具体的にLED素子(あえて電球に例えるならフィラメント部分)や、白色LEDを作るために必要な蛍光体技術も見ることができました。またLEDの光源としての光特性を計測する機器も紹介されており、光の量や質に関してより科学的な検証がこれから行われていく様子が伺われました。
一方、LEDモジュール(電球で例えるとソケットの付いた電球そのものの状態)やLED照明器具の開発も目覚ましく、特にLED電球は.全方向に光が放射される普通電球(一般家庭に普及しているナス形電球)と変わらない形状のものも発表されていました。
次の頁では、LEDとアジア市場についてご紹介します。