タカアシガニ「味くらべ」コースより
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タカアシガニの焼き物
タカアシガニの焼き物
まずは、タカアシガニの「焼き物」! 元々柔らかいタカアシガニの身質が焼かれることで、ふっくらと膨らみ、香ばしい蟹香と共に旨味エキスが優しく拡がります。まさにアツアツ焼きたてだからこその御馳走でしょう。また、盛り付けの美しさも決まってます。
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タカアシガニの造り
タカアシガニの造り
お次はタカアシガニの刺身。こりまた料理長のセンスが光る美麗な盛り付けで登場です。
透き通るような身質は、一般的な蟹(ズワイやタラバ)よりも、かなりゼラチンチックなテイストで、「瑞々しい」というよりも「水々しい」という言葉が的確なほど雑味のないクリアなテイスト。そして、この柔らかで蕩けるような食感こそが深海に棲むタカアシガニの独特な持ち味なんですね。
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タカアシガニのボイル
タカアシガニのボイル
続いてはボイル(茹で蟹)。茹でることでより一層、タカアシガニの赤と黄白の甲殻模様が浮き立ち、他の蟹にはない美しさを魅せつけてくれます。味わいも焼きとはまた一味違う、しっとり感があり、その味の違いが愉しい。これぞ食べ比べコースの醍醐味です。
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タカアシガニのカニミソ
タカアシガニのカニミソ
タカアシガニを食べたことがある人でも、タカアシガニの「カニミソ」を食べたことのある人は少ないのではないでしょうか。というのも、タカアシガニのカニミソは一般的なカニミソとは違って、ほぼ液体状となっており、普通に火を通して食べるのが難しいからです。ですので今回は宿の方にリクエストして、カニミソ部分だけを別に調理してもらってから出していただいたわけです。
実際、私もタカアシガニの「カニミソ」は初めて食べましたが、これが濃厚! カニミソというよりも、まさに「カニミソスープ」といった感じで、これは酒がすすみます。
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タカアシガニの天麩羅
タカアシガニの天麩羅
そして、個人的にもっとも感激した一品が、このタカアシガニの天麩羅! 蟹と油は相性が抜群ですが、特にタカアシガニは天麩羅にすることで、サクサク衣と柔らかい身質が渾然一体となり、舌の上で馴染むように解けていくのです。他の蟹ではこうはいきませんからね。これぞ究極のタカアシガニ料理でしょう。
以上、多彩なタカアシガニ料理でしたが、もちろん他にもお料理は続きます! 次ページからは
タカアシガニ以外のコース料理です。