外国文化から学ぶこと?
昨今世界的に離婚率が高まる中、ユダヤ人の社会においては、離婚率が極めて低いという特徴が見られます。離婚大国とされるアメリカにおいてでさえも、ユダヤ系アメリカ人に限って言えば、離婚率がとても低いという統計を見出すことができます。これには、家族の交わりを大切にして、家族団らんのひとときである安息日などを持つユダヤの社会システムが大きく寄与していると言われていますが、幼少時から身につけられてきた、彼らの結婚観や理想的な夫婦のあり方にも大きく関わっていると考えられます。
彼らの道徳的教科書とも言える、旧約聖書は「箴言(しんげん)」とよばれる、数多くの教訓を伝える章を含みますが、その第31章には、男性の誰でもが一度結婚したら絶対に手放したくない女性の姿が描かれています。幼少時より、この箴言31章に示された女性像をロールモデルとしながら成長してきたユダヤ女性の多くは、自然と男性が手放したくない女性の条件を満たし、夫婦円満に一役買っているのかもしれません。
離婚の原因は、女性だけに非があるとは限りませんが、あなたが、将来好きな人と末長く仲良く暮らしてゆきたいとい願うのであれば、こうしたユダヤの教えを参考にしてみるのも良いのではないでしょうか?
巷では、ユダヤにおける女性の地位は、男性よりもかなり低いと誤解されている傾向も見られますが、ハラカと呼ばれるユダヤの法律の下では、多くの面で、男性に対する女性の優位が認められていました。
その証拠に、20世紀欧米で活躍したフェミニスト運動のリーダーの多くはユダヤ系女性で占められていたという記録もあります。それだけに、現代日本の社会においても、十分に納得できる内容です。