メキシコシティの新名所、テキーラ・メスカル博物館
ガリバルディ広場の正面入り口に建てられた博物館
その広場正面入り口に、2010年12月13日、テキーラ・メスカル博物館、Museo del tequila y el mezcal(ムセオ・デル・テキーラ・イ・エル・メスカル)がオープンしました。まだ新しい博物館ですが、観光客を中心に、週末は一日800~1000人の来場者があるそうです。
博物館のメインテーマは、その名の通り、メキシコを代表する酒であるテキーラとメスカル。どちらもメキシコで広く栽培されている、マゲイ(竜舌蘭)を原料にした蒸留酒です。政府が指定する地域で採られるマゲイの一種=アガベから抽出された酒だけが、テキーラの称号を与えられますが、テキーラとほぼ同様の製法で作られながらも、指定地域の指定品種のマゲイを原料にしていない酒は、メスカルと呼ばれます。こう書くとメスカルが二級酒のようなイメージを持つかもしれませんが、高級テキーラに匹敵する味わいのメスカルもたくさんあり、近年ブームが訪れているほどなんです。
ガリバルディ広場が明るく変身!
きれいに整備され、マゲイの植え込みもある広場
そこで、メキシコ市政府と、ガリバルディ広場周辺の地区が、この博物館の建設を3年半前より計画。イルミネーションやマゲイの植え込みも採りいれた広場改修工事も完了し、警察官が常駐してセキュリティが強化され、清掃も毎日行われるようになり、明るく洗練された雰囲気の広場に生まれ変わったのです。
気になる博物館のなかは?
テキーラとメスカルのボトルが400本以上並ぶ
メキシコ伝統音楽のセクション
おすすめ! 屋上テラスのレストラン・バー
この博物館のおすすめは、実は屋上テラスにあるレストラン・バー。ここで、入場チケットに付属しているDegustación(試飲)チケットを提示すると、テキーラかメスカルを一杯試飲することができます。また、豊富な種類のテキーラとメスカルを取り揃えているのはもちろん、テキーラ、メスカル以外のアルコール飲料も扱っていて、伝統的なメキシコ料理も食べられます。
テラス席で、マリアッチ楽団が集まる広場を眺めながらお酒を嗜むのはメキシコ情緒たっぷり。時には、広場にいる楽団が、バーで演奏することもあるそう。19時以降はバーだけの利用も可能なので、ちょっと一杯飲むのにも便利です。
早くも注目の観光名所になりつつある、このテキーラ・メスカル博物館。メキシコシティの居心地のいい場所が、またひとつ増えました。
<DATA>
■Museo del tequila y el mezcal(ムセオ・デル・テキーラ・イ・エル・メスカル)
住所:Plaza Garibaldi, Eje Central L·zaro C·rdenas,Colonia Centro
開館時間:11:00~19:00/木~月曜、~24:00/水曜、 火曜休
レストラン・バー営業時間:11:00~24:00
料金:18歳以上50メキシコペソ(入場料にテキーラかメスカルの試飲を含む)5歳から17歳まで 30メキシコペソ、5歳以下無料
アクセス:地下鉄2、8号線Bellas Artes(ベジャスアルテス)駅から徒歩3分、地下鉄8号線Garibaldi(ガリバルディ)駅から徒歩1分
取材協力:パウリーナ・ガルシア・アギラール(テキーラ・メスカル博物館)
Agradecimiento: Paulina Garcia Aguilar(La coordinadora de prensa del Museo del tequila y el mezcal)