マカオにパンダがやってくる!
今回、マカオへやってきたつがいのジャイアントパンダ (c) 民政總署 IACM
カジノと
世界遺産の街として世界中から多くの観光客を集めるマカオ。そんなマカオに、なんと「パンダ(ジャイアントパンダ)」がやってきます。パンダ専用の展示施設「澳門大熊猫館(マカオ・ジャイアントパンダ・パビリオン)」が2011年1月28日にオープンし、いよいよ一般公開がスタート。しかも、入場料金はたったの10パタカ(約110円)というからビックリ!
マカオにやってくるパンダとは
市民による投票で名前が決まった「開開」と「心心」 (c) 民政總署 IACM
そもそも、マカオにパンダがやってくるきっかけになったのは、2009年末の澳門特別行政区政府成立10周年(返還10周年)記念式典に遡ります。中国の胡錦濤国家主席がマカオとの友好の象徴としてつがいのジャイアントパンダを贈ることを発表しました。
以後、コロアン島の石排灣郊野公園内にパンダ専用展示施設「澳門大熊猫館」の建設や市民の投票で名前の決定など準備が進められ、2010年12月に中国四川省のパンダ研究施設から愛くるしい2匹のジャイアントパンダがマカオへ届けられました。
今回、マカオにやってくるパンダの名前はオスの「開開(カイカイ)」とメスの「心心(サムサム)」です。名前の由来は中国語で「ハッピー」を意味する「開心(カイサム)」から。(ここでは広東語の発音を元にカタカナのルビをつけました)パンダといっても表情や仕草、性格に個体差があるそうで、マカオにやってくる開開と心心は活発で愛らしいとびっきりの優等生として選ばれたとか。
パンダ専用展示施設の詳細
新築の澳門大熊猫館で暮らし始めたパンダたち (c) 民政總署 IACM
開開と心心が公開されるパンダ専用展示施設「澳門大熊猫館」はコロアン島の石排灣郊野公園内にあります。大型カジノリゾートが建ち並ぶコタイ地区から比較的近く、マカオ半島、タイパ島からコロアン島行きの路線バスをで乗り換えなしでアクセス可能。もちろん、タクシーでも。人気施設になることは間違いないので、いずれ観光バスの周遊コースにも組み入れられることが予想されます。澳門大熊猫館はメインのパンダ展示棟のほか、お土産ショップやレストランが入る予定です。
チケット情報
マカオに来たら、ぜひこの愛くるしいパンダに会いに行こう! (c) 民政總署 IACM
澳門大熊猫館の注目すべき点は、その価格設定。なんと、入場料は10パタカ(12歳以下と65歳以上は無料)に設定されています。観光客にとってこの価格はたいへん魅力的! ちなみに、入場料による収益は「大熊猫基金」としてパンダ関連の教育や研究用途に使われるとのこと。入場チケットは、澳門大熊猫館のほか、マカオ半島やタイパ島にある民政総署(役所)の複数のサービス拠点などで発売されます。詳しくはマカオ政府が運営するパンダ情報の
公式ホームページ「澳門熊猫網」(英語・中国語・ポルトガル語)を参照。なお、混雑状況によって販売枚数の調整もあるとのことなのでご注意を。
<DATA>
■澳門大熊猫館(パンダ・パビリオン)
住所:澳門路環石排灣郊野公園内(コロアン島)
TEL:+853-2833-7676(民政総署市民サービスホットライン)
開館時間:10:00~13:00、14:00~17:00(入場は6回に分けて)
休館日:月曜(月曜が祝日の場合は翌日が休)
入場料:10パタカ