「自己アピール探し」に疲れていませんか?
アピールポイントを探しているうちに迷子になっていませんか?
そもそもがアピール上手で、器用に世間を渡っていける人なら簡単でしょう。しかし、多くの人はそうではありません。「私の良いところってどこ?」「アピールするようなところなんて、全然見当たらない」……こんな風に、自己アピールポイントを探しているうちに迷子になり、疲れきってしまう人の方が多いのではないでしょうか。
私自身、カウンセラーとして活動するなかで、こうした悩みを抱える人たちの相談に乗る機会が多いのですが、それぞれに良いところを持っているのに気づかず、気づいても生かすことができずに、自信を失っていくパターンがとても多いと感じます。
そこで、今回は意外に気づかない「自己アピールポイント」を見つけるためのヒントをお伝えしたいと思います。
その1. 「ウィークポイント」こそアピールポイント!
「ウィークポイント」にこそ、自己アピールポイントが潜んでいる!
たとえば、「ドンくさい自分」に劣等感を持つ人の話を聞くと、その「ドンくさい」部分が魅力だったりします。「ドンくさい」というのは、あくまでも本人が信じている否定的な自己像であって、第三者の視点から見れば、「ナチュラル」や「親しみやすい」と映っているのかもしれません。
このように、物事を別の視点から見ることを「リフレーミング」と言い、私はカウンセリングでよくこの手法を使って、相談者にフィードバックします。
リフレーミングは自分でもできますが、劣等感が強い人にはなかなか難しいでしょう。なぜなら、そもそも自己否定感が強すぎて、自分自身をポジティブに見ることができないからです。
そこで、他人の良いところ探しが上手な人に手伝ってもらい、「ウィークポイント」をリフレーミングしてみるといいでしょう。その際には、次のように紙に書き出してみることをお勧めします。
■ 記入例
1. 私のウィークポイント
ドンくさいところ。スピードを求められることはいつも失敗するし、器用に物事をこなせない。
2. どのようにリフレーミングできる?
ナチュラルで人間的? 不器用なところが親しみやすいと言われることも多い。
3. リフレーミングした自分をどう生かせる?
地道で人と協力でき、人の役に立つようなライフスタイル、仕事が私には向いているのかも。
このようにリフレーミングを「可視化」していけば、自分らしさを仕事や恋愛などに生かすための材料に使うこともできます。ぜひこの手法を使って、「ウィークポイント」を自己アピールポイントに変えてみてください。