ボランティア/自宅から始める社会貢献

使い切れない食品は、フードバンクに寄付しよう(2ページ目)

いただきものの乾物や缶詰、植物油、調味料。ありがたいけれど、使い切れない! そんな食品が眠っているお宅はフードバンクに寄付しませんか?

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

企業からの熱い注目も

フードバンクの活動は、アメリカで始まり、40年以上の歴史があります。日本では1990年代後半から食品の寄付を募る活動が始まり、2000年以降、各地でフードバンク団体が設立されました。

東京ではセカンドハーベスト・ジャパンが2002年に、大阪でフードバンク関西が2003年に設立されて以来、各地にフードバンクの団体が広がっています。個人の寄付も受け付けてくれますし、企業からも多くの食品が集まってきます。学校や職場で食品の寄付をまとめるフードドライブという活動もあります。特に食品関連の企業からの注目は熱く、CSR活動の一環としても、企業の注目を浴びています。

たとえば、セカンドハーベスト・ジャパンには、400社以上の企業からの提供があるそうです。個人からの提供と合わせ、年間約850トンにものぼるといいます。廃棄するにはコストもかかりますし、やはりもったいないですよね。そう思うのは企業も同じです。廃棄せずに、寄付という形で有効に使えば、コストも削減できますし、食品の無駄も減らせます。なにより対外的なイメージも良くなりますよね。企業にとっても協力することでのメリットの多い活動なのです。
 

食のセーフティネット

ボランティア活動としてみると、フードバンクは、行き場をなくし、廃棄せざるを得ない食品と、食に困っている人をつなぐ新しい仕組みです。政治も経済も不安定な時代ですが仮に職を失い、生活に困窮したときにでも命だけはつながるという安心感が社会に生まれますよね。

フードバンクの活動は、これまではなかった新しい“食のセーフティネット”だといえるでしょう。フードバンクの活動は個人でも参加できます。いただいたものの使うチャンスをなくしてしまった食品などが眠っていたら、協力してみてはいかがでしょうか。団体によって規定が異なりますので、直接お問い合せくださいね。セカンドハーベスト・ジャパンへはこちらから。フードバンク関西へはこちらからアクセスできます。
 

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