葬儀は家族で行い関係者にはお別れ会を

お別れ会の形式

ホテルは交通の便がよく、天候に左右されない、施設が充実しているだけでなく、バリアフリーにも対応しているところが多いので、高齢者が多く集まるお別れ会向きの施設といえるでしょう


「葬儀・告別式は近親者のみで済ませ、後日お別れ会を行う予定」

こんな新聞の訃報記事を見たことはありませんか?

お別れ会とは、家族を中心に葬儀・告別式を行い(「密葬」と表現される場合もあり)、火葬を済ませた後、改めて会社関係や友人・知人らを招いて行うお別れのスタイルをいいます。全般的に葬儀は小型化、シンプル化していますが、こういった世相を反映してか、「とりあえず葬儀はひっそりと、後にお別れの場を設けるのが自然な流れ」と考える企業・団体が増えてきました。
 

お別れ会が開かれる場所と宗教色を出すかどうか

お別れ会の場合、宗教儀礼が伴う場合とそうでない場合があります。どちらによるかは主催者の考え方次第なのですが、「お別れ会」「偲ぶ会」などの名称を使用する場合は、宗教色のない形式をとることが多いようです。

お別れ会が開かれる場所は、セレモニーホールのほか、近年はホテルで開催される割合も高くなっています。その理由として、儀礼的な部分よりも「おもてなし」を重要視したいと考える遺族・主催企業が増えたこともありますが、バブル崩壊以降、ホテルでは企業主催の宴会が急激に減少、加えてウエディング業界も競争が激しくなったため、着眼点を法要やお別れ会に移し、積極的にPRするホテルが増えたことがあげられます。

ホテルを利用するメリットは、ハード面の利便性が高いだけでなく、案内状や着付け、引き物、送迎などワンストップで手配・提供できる点でしょう。しかし、基本的には読経不可、焼香不可、遺骨の持ち込み不可など制約もありますし、ホテルによっては葬送儀礼に慣れていなかったり、サービススタッフの意識が「喪」から離れている場合もますので注意が必要です。ホテルと葬儀社が提携しているケースも珍しくなく、ホテルはハードだけを提供し、プロデュースや進行部分は葬儀社が請け負う形もあります。
 

故人の写真や献花などお別れ会の進行について

お別れ会は、セレモニー型とパーティー型、ミックス型に分類できます。

セレモニー型は、葬儀会館や寺院、自宅で行われる告別式に近い形で進行されるものです。通常、正面中央には生花で彩られた大型祭壇が飾られ、オープニング時は故人の経歴や功績などが紹介されます。途中、映像や音楽を流すなどの演出が盛り込まれ、「お別れの言葉」などの紹介が行われた後、ひとりずつ献花をして退場します。

パーティー型は、献花が行われた後、会食会場へ移動して立食、個々の都合に応じて自由解散というスタイルになります。

ミックス型は、セレモニーとパーティー両方行うスタイル。いずれのタイプでも、最近のお別れ会では、会場の一角に故人の写真や遺品を展示するコーナーが設置されることが多いようです。
 

服装や費用等お別れ会についてのQ&A

Q:
「当日は平服で」と書かれたお別れ会の案内状をいただきましたが、鵜呑みにして平服で行っていいのでしょうか?
A:
喪服を着用する必要はありません。男性ならスーツ、女性なら色味を抑えたシンプルな服装で参列します。

Q:
香典は持参したほうがよい?
A:
お別れ会と一言でいっても、主旨により香典の扱いが異なりますが、通常は一般の葬儀と同じく香典を準備します。その時の表書きは「お香典」「御香資」「お花料」、故人が仏教徒なら「ご仏前」などが適当です。なお、「香典はご辞退申し上げます」と案内状に添えられている場合は必要はありません。最近は、「会費は1万円です」と会費制で行われるケースもあります。

Q:
お別れ会は著名人・有名人の人だけが行う特別なもの?
A:
ワイドショーで取り上げられるような有名人のお別れ会ほどの規模ではなくても、こぢんまりとしたお別れ会を行うことは誰でも可能です。実際、「とりあえず火葬だけ済ませ、後日親しい人を招いて食事会を兼ねた30~50人規模のお別れ会を開いた」という人は微増の様子。

ただし、2回行うことにより精神的にも金銭面でも負担が増えますので、今後一般の人までこの形が定着するかは疑問です。

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