All Aboutが実施した葬儀に関するアンケートで寄せられた、親戚の法事で「恥ずかしい思いをした」「後悔した」というエピソードをもとに、マナーに関してQ&A形式でお答えします。

法事に平服はOK? 自分の親が亡くなった場合の香典は出す?出さない?……今回は皆さんの失敗談の解決策を一緒に考えてみましょう!
 

エピソード1. 「どんな格好でもいいよ」と言われて参加した実祖父の十三回忌だが、“自分以外全員”喪服だった

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「三回忌」までは大切な法事なので喪服を着るのが一般的

実祖父の十三回忌での出来事です。実家にて近しい親戚筋だけで行う予定だったため、母からは「どんな格好でもいいよ」と言われていました。一応マナーとしてと思い、黒いブラウスに黒いパンツで法要に参加しました。

実家に着き、その場にいた親戚の格好を見ると全員喪服、両親も喪服でした。「しまった……!」と思ったときにはすでに遅く、マナーにうるさい従伯父に見つかり、「なぜスカートやワンピースなどのちゃんとした喪服を着てこなかったんだ!」と、ガミガミ言われてしまいました。(29歳女性・既婚)

Q. 法事の服装の基本マナーとは?
法事は回をおうごとに「略式」にもっていき、服装の色も薄れていくといわれます。葬儀ほど厳しい服装のルールはありませんが、「三回忌」までは大切な法事なので喪服を着るのが一般的。

法事とは、施主が遺族や親族、知人をお寺や自宅に招いてお坊さんにお経を上げてもらい、会食の場を設け、ともに故人の供養をするもの。大事な儀礼を欠くことのないように気をつけましょう。

三回忌以降は、地味な平服(ダークグレーや濃紺など地味なワンピース、スーツ)でも大丈夫です。この方の場合、十三回忌なら当然マナー違反にはなりません。しかし、住む地域や宗派によって異なる場合や、親族でも取り決めのルールがあるかもしれません。迷った場合は喪服を着ていけば、非難の言葉までは出ないと思います。

Q. マナーをゆるめちゃダメなの!?
たとえ親戚の法事であっても、三回忌までは大切な法事なので喪服を着ます。

しかし最近は、葬儀のとき以外は略礼の方も見られます。たとえば暑い夏の法事の場合、五分袖や七分袖などの地味なカラーのブラウスとスカート、パンツなど簡略化した服装も可能です。事前に親戚同士で情報交換が可能なら、これもひとつの案になります。
 

エピソード2. 実母の葬儀で「香典を用意しなかった」が、当日急遽ATMへ…… 

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香典は身内であっても、喪主以外の人は喪主に対して香典を出すのが基本

実母の葬儀の際、娘なので香典は出す必要がないと思って用意せずに行きました。しかし、結婚して別の戸籍になっているため、香典が必要だと親戚に指摘され、喪服でコンビニATMに行って急遽用意。

また、身内の葬儀だと高額の香典を出すのが一般的だと思いますが、金銭的に余裕がないときはどうしたらいいのでしょう。(49歳女性/既婚・子持ち)

Q. どんなに親しい間柄の実親や兄弟でも香典は必要?
自分の身内が亡くなった場合に香典を出すのか、と疑問をもつ方は多いと思いますが、身内であっても、喪主以外の人は喪主に対して香典を出すのが基本です。たとえば兄弟が喪主を務める両親の葬儀の場合は、香典を渡します。

一般的には「同居している/していない」などを基準に、香典を出すか出さないかを決めることが多いようです。ただし祖父母が亡くなった場合、結婚して家庭をもっている孫は同居/別居にかかわらず香典は出します。一方、独身の孫の場合は、喪主が自分の親になるため喪主側になるわけですから香典は出しません。それでもわからないときは親族に確認するのがいいと思います。

Q. 親から事前に「香典不要」と言われても渡した方がいいのか
親戚が亡くなった場合、香典を出すのか出さないのか迷うこともあると思います。この方の質問の場合は、結婚して所帯を持っているかが判断の基準になります。親から事前にいらないと言われても、結婚している場合は、親と同居している/していないにかかわらず香典は出すのが一般的です。

独身の場合は、親と同一と考えて出さなくても差し支えはありません。しかし独身であっても社会的な地位がある方などは出すのが一般的。また、ほとんどお付き合いのない親戚の場合は、親が家の代表として香典を出しますので、必要ないでしょう。

Q. 金銭的に余裕がないとき……
失業中や経済的な理由で金銭的に難しい場合は、無理に香典を渡さないでも大丈夫です。親戚なら苦しい状況はわかってくれるはず。香典を渡さないことに引け目を感じるかとは思いますが、故人を悼み弔うのが葬儀であり、参列することが大事なのです。

以上、親戚の法事で「恥ずかしい思いをした」「後悔した」というエピソードをもとにマナーについてお答えしてみましたが、ご参考になりましたでしょうか。これはあくまでも色々なケースがあり、それぞれの家庭の事情などで判断すべきこともあります。ごく一般的な事例に関してお話ししていますので、ご了承くださいね。
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