自分でコントロールできる部分での個人情報は、自分が警戒しなければ思わぬトラブルを招くことがあります。旅先でのお土産を送るときなど、ちょっとしたテクニックで個人情報を守りましょう。

旅先での土産物を送って

まさかこんなことで

まさかこんなことで

帰省や旅行先での特産品や名物などを親しい人に送ることはよくあります。あるいは、自分の分として自宅宛に送ることもあるでしょう。伝票や送り状に宛て先と差出人の氏名・住所・電話番号などを書くようになっていますが、この記載が元で、思わぬ被害を受けた女性がいます。

女子大生の○美さんがゼミの合宿で日本情緒あふれる古都に行きました。観光地としても名高いその地で名産のお菓子を実家の両親にも食べてもらおうと、宅配サービスを使うことにしました。

アルバイトらしい係の若い男性はおとなしい感じで、あまり愛想がよくありませんでした。女子大生は実家の住所と母親の名前を伝票に書き、差出人の欄には、自分のアパートの住所と氏名、携帯電話番号を記入しました。母親とは同じ名字で、地方の住所はいかにも実家という感じです。

合宿を終えて都会の自宅に戻って数日してから、実家の母親から連絡がありました。「『高校の同窓会の者だが、娘さんの連絡先を知りたい』って言うのよ。思わず、『○美ですか?』って聞き返したのだけど、すぐに切れちゃって」と、不審な電話があったことを伝えてきました。

そのことがあってから、○美さんの携帯電話にはナンバー非通知の無言電話が相次ぎました。○美さんにはまったく覚えがないので、不審な気がしましたが、しかたなくそのままにしておきました。その後、休暇に入って数日間実家に戻ることにしたのですが、実家にいても不審な電話がなくなりません。その無言電話を切るときに、「お母さん、最近ヘンな電話がよく来るの」と口にしていました。

翌日、「近所をうろついている若い男がいる」と近所の人から知らされました。○美の家のあたりをうかがっているというのです。実家の2階の窓から見てみると、知らない男でしたが、「アッ」と思い出しました。合宿先の土産物店のアルバイトでした。○美さんは土産の宅配便伝票に自宅も実家も携帯の電話番号も記入していたことを思い出しました。

こうすればよかった!

配達の伝票に書く差出人と受取人の名前ですが、それぞれの個人情報には注意が必要です。宛て先が正しければほとんどの場合問題なく届きますから、女性なら、差出人名を父親などの男性名にしたり、まったく架空の名前にしたりすることもいいでしょう。

「偽名」というと聞こえがよくないのですが、「記号」や「符合」と考えれば、「誰からか」が分かればいいのです。事前にメール等で「○○という名前で荷物を送ったから」といえば通りも早いでしょう。電話番号も受取人のが書いてあれば、それと同じにしてもいいはずです。あくまでも「何か」あったときのための番号であって、これまでに何かあったことはほとんどないはずです。

お店や事業所などでは個人情報の取り扱いに配慮はしているはずですが、アルバイトなどになるとそこを辞めてしまえば、という気安さがありますから、意識に違いがあるかもしれません。若い女性は特に注意して知られたくない情報、あるいは知らせる必要のない情報は適宜配慮して工夫するようにしましょう。

次ページでは、身近な公共料金の支払いが招いたトラブルについてお伝えします。