報道や自治体・警察等での広報、金融機関のポスターなどで、振り込め詐欺に広く注意をうながしています。特に最近、目立っている「還付金詐欺」の特徴を知り、被害を避ける大切なポイントを覚えておきましょう。
「振り込め詐欺(恐喝)」被害の認知・検挙状況
国税局や税務署などを名乗った電話が |
「オレオレ詐欺(恐喝)」等4類型の合計
年次 認知件数 被害総額(既遂のみ) 1件当たり平均被害額
平成18年 19,020件 約254億9,330万円 (約134万円)
平成19年 17,930件 約251億4,242万円 (約140万円)
過去2年間、毎年1万7千件を越す被害が認知され、250億円を越す被害が出ています。また、今年平成20年1月~3月の「振り込め詐欺(恐喝)」事件の認知・検挙状況が、警察庁より発表されました(平成20年4月28日)。今年に入ってわずか3ヶ月で、「振り込め詐欺(恐喝)」事件の認知件数は5,618件、被害総額(既遂のみ)は約78億5,615万円となっています。
■被害総額(既遂のみ)【平成20年1月~3月】
「振り込め詐欺(恐喝)」事件 5.618件 約78億5.615万円
(一件当たり平均被害額:約140万円)
(内訳)
・いわゆる「オレオレ詐欺(恐喝)」事件 1,958件 約42億8,340万円
(一件当たり平均被害額:約219万円)
・架空請求詐欺(恐喝)事件 892件 約9億8,737万円
(一件当たり平均被害額:約111万円)
・融資保証金詐欺事件 1,154件 約8億7,240万円
(一件当たり平均被害額:約96万円)
・還付金等詐欺事件 1,614件 約17億1,298万円
(一件当たり平均被害額:約106万円)
平均して一件当たり、130~140万円以上の被害額となりますが、それだけの金額を働いて稼ごうと思ったら、いったいどれだけの期間、どれだけの労働時間が必要になるでしょうか? しかし、振り込め詐欺師たちは、電話一本でそれだけの額をあっと言う間に手に入れてしまうのです。こんな卑劣な犯行を許すわけにはいきません。ましてや、自分や自分の家族など身内が被害に遭うなど、あってはならないことでしょう。
4類型のうち、最近、目だっているのが、「還付金詐欺」です。次ページ以降でその手口と被害を防ぐコツを詳しく解説します。
→還付金詐欺の手口
→→被害を避けるために
→→→これで撃退!「なるほど」のコツ/関連ガイド記事