クリスマス絵本おすすめ!クリスマスプレゼントや読み聞かせに
クリスマスプレゼントにおすすめの絵本ベスト10
絵本の贈り物は、子どもたちにとっていつも心躍るもの。それがクリスマスプレゼントならなおさらですね。ならば、贈り方にも一工夫。クリスマスラッピングでドレスアップするもよし、プレゼントに添えて、絵本をグリーティングカードがわりに使うのもおしゃれです。子どもたちの喜ぶ顔を思い浮かべながら絵本をセレクトする時間は、プレゼントする側のあなたにも幸せなひとときとなるでしょう。クリスマスプレゼントにおすすめの絵本ベスト10をご紹介します。
第10位 キミだけに教えます 『だれも知らないサンタの秘密』
お子さんから、サンタクロースについて質問されて困ったことはありませんか。それもそのはず、サンタクロースは、実に謎多き人物で、考えれば考えるほど不思議な存在です。
- なぜ、いい子にしていないとクリスマスプレゼントは貰えないの?
- そもそも、いい子だったかどうかサンタさんはどうして知っているの?
- サンタがみんなの欲しいものを知っているのはなぜ?
- プレゼントは本当にそりで運ぶのかしら?
そんな、サンタクロースに関する子どもの疑問にキッチリ答えてくれるのがこの絵本。次々に明かされるサンタの秘密は、大人も知らないことばかり。まさにサンタのトップシークレット。例えば、表紙のサンタクロース、実はガリガリに痩せたおじいさんなんですって!だから、煙突から出入りできるんですって! 思わず「え~っ、ウソ~!」と叫びたくなる秘密を教えてくれるのは、イギリス出身の絵本作家アラン・スノウ。こう見えて、ニューヨークタイムズ最優秀絵本賞の受賞歴がある実力派です。
子どもだけでなく、大人も文句なく楽しめるポップな絵本。ハッピーで楽しいクリスマスプレゼントをお探しの方におすすめします。
【DATA】
商品名:だれも知らないサンタの秘密 (アラン・スノウ:作 三辺律子:訳)
推奨年齢: よんであげるなら4歳から
出版社:あすなろ書房
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第9位 1年中楽しめる絵本 『あのね、サンタの国ではね…』
本書は、ネット通販サイト amazon.co.jp のクリスマス絵本ランキングで毎年上位にランクインする大人気絵本です。それもそのはず、シーズン・オフのサンタクロースの生活を描いたたくさんの作品の中でも面白さピカイチの作品なのですから。
サンタの国の毎日は、本当に大忙しです。春には、クリスマスに備えておもちゃの実を植えなければなりません。4月には、トナカイの学校の入学式もありますし、サンタクロースの体力測定も毎年きちんと行われます。サンタの仕事はなかなか重労働ですから、体力維持は大切だというわけです。秋になれば、おもちゃの実の収穫作業が待っています。10月に開催されるサンタ会議では、グランサンタが議長になってプレゼントの配布先をきっちり決めていきます。
サンタクロースの日常を知れば、クリスマスがますます待ち遠しくなること間違いなし。クリスマス当日にプレゼントされても、翌年のクリスマスまで季節を問わず楽しめますよ。サンタクロースの存在を信じているお子さんにおすすめします。
【DATA】
商品名:あのね、サンタの国ではね… (黒井健:絵 嘉納純子:文)
推奨年齢: 3・4歳から
出版社:偕成社
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第8位 古きよき時代の厳かな聖夜を描いた『クリスマス・イブ』
20世紀のアメリカを代表する絵本作家でありながら、42才の若さでこの世を去ったマーガレット・ワイズ・ブラウン。彼女の遺作に、イタリアの舞台美術家出身のベニ・モントレソールが絵をつけた、静かで美しいクリスマスの絵本です。
みんなが眠りについた静かな夜。降りしきる雪の中、気持ちが高ぶって眠れない4人の子どもたちは、そっとベッドを抜け出して、小さな冒険に出かけます。クリスマスツリーに触れて願い事をしようというのです。足音を忍ばせ階下へ降りた子どもたちは、そこに美しく輝くクリスマスツリーを見つけました。子どもたちの胸の高鳴り、まだ暖かさの残る暖炉、もみの木の香、そして大人たちの歌うクリスマス・キャロル―五感の全てに訴えるような文章と独特で思いがけない色使いの絵からは、古きよき時代のアメリカの厳かな聖夜の様子が伝わってきます。
クリスマスはプレゼントをもらえる日だと勘違いしている日本の子どもたちに、ぜひ贈りたい絵本です。
【DATA】
商品名:クリスマス・イブ
(マーガレット・ワイズ・ブラウン:作 ベニ・モントレソール:絵 矢川澄子:訳)
推奨年齢:4歳から
出版社:ほるぷ出版
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第7位 聖夜に似合うファンタジー『もりのおくのおちゃかいへ』
クリスマスキャンドルに灯をともし、ゆらゆら揺れる炎を眺めていると、ちょっとドキドキすることがありますね。それはまるで、幻想的なファンタジーの世界にいるような不思議な感覚。そんな素敵な感覚を子どもたちに届けてくれる、とびきりの絵本をご紹介しましょう。
雪の朝、おばあちゃんの家へケーキを届けに出かけたキッコちゃんは、転んでケーキをつぶしてしまいます。お父さんの姿を見失い、あわてて追いかけた森の中で不思議な館を見つけます。ひつじの子に誘われ、案内された館ではたくさんの動物たちがお茶会を開いていました。楽しい時間を過ごすうちに、つぶれてしまったケーキを思い出して悲しい気持ちに。すると……
このホンワカ心温まる物語を描いたのは、ガイド注目の絵本作家みやこしあきこさんです。モノクロの画面に効果的に使われた赤や黄色の差し色が、冬のひんやりとした画面に暖かさを効果的に演出しています。クリスマスのための絵本ではありませんが、聖夜に灯るキャンドルのような温もりを持った作品で、この時期のプレゼントにぴったりです。
【DATA】
商品名:もりのおくのおちゃかいへ (みやこしあきこ:作)
推奨年齢:4歳から
出版社:偕成社
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第6位 爆笑必須!絵本賞受賞『熱気球はじめてものがたり』
「クリスマスのプレゼントに熱気球の話?」と不審にお思いの方もいらっしゃると思いますが、それには訳があります。実は、この本は、2010年度のコールデコット賞受賞作品なのです。コールデコット賞は、19世紀の絵本画家ランドルフ・J・コールデコットにちなみ、アメリカ図書館協会がその年にアメリカで出版された絵本の中で最も優れた作品に贈る賞です。
普段から絵本に親しんでいる絵本好きなお子さんへのプレゼントなら、特別で上質な絵本をセレクトしたいもの。そこで、その年のコールデコット賞受賞作を毎年プレゼントしていくという趣向はいかがでしょう。毎年贈られる絵本を楽しみながら、重ねた年月の分だけ本棚に素敵な絵本が並びます。お子さんの成長とともに充実していく本棚は、きっとお子さんにとってかけがえのない宝物になることでしょう。
ご紹介した2010年の受賞作「熱気球はじめてものがたり」は、「動物を乗せた初の熱気球実験飛行を描いた絵本」です。なんだかとってもお堅い感じ?!いえ~そんなことはありません。なにしろ、「これは、1783年の9月19日に、じっさいにおこった(かもしれない)できごとで、絵本作家マージョリー・プライスマンが(おそらくどこかで)聞いた、世界一ゆうかんなひこうしたち(たぶん、ね)のおはなし」なのですから。大笑い間違いなしの愉快な絵本です。
【DATA】
商品名:熱気球はじめてものがたり
(マージョリー・プライスマン:作 福本友美子:訳)
推奨年齢:よんであげるなら5歳から
出版社:フレーベル館
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第5位 幸せがギュッとつまっている『ゆうびんやのくまさん』
クリスマスはゆうびんやさんにとって最も忙しい季節のひとつです。この本の主人公のくまさんも例外ではありません。くまさんは、とても働き者で毎日早く起きます。クリスマス・イブの朝もそれはおなじこと。いつものように手紙や小包を駅へ取りに行ってから郵便局へ。郵便局では手紙や小包に「ばん、ばん、ばん!」とはんこを押したり、ほどけかかった小包を丁寧に包み直したりします。
淡々といつも通りに過ごすくまさんの静かな一日を描いた作品に、派手さはありません。けれども、商店のショウ・ウインドウからのぞくクリスマスの飾り付けや、クリスマス・パイを用意している配達先の家の様子など、絵本に描かれた街は、幸せなクリスマスの雰囲気に包まれています。もちろん、小さいけれど整えられたくまさんのお部屋もクリスマスツリーやカードで可愛く飾られていますよ。
クリスマスを待つ小さな田舎町の人々の幸せが、同じく小さなこの絵本にぎゅっと詰まっています。働く喜びも伝わる、愛らしいクリスマスの絵本です。本当に素敵な絵本なので、おすすめ年齢は3歳から100歳までといたしましょう!
【DATA】
商品名:ゆうびんやのくまさん
(フィービ&セルビ・ウォージントン:作/絵 まさきるりこ:訳)
推奨年齢:よんであげるなら3歳から
出版社:福音館書店
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第4位 しかけ絵本の効果絶大!『まどからおくりもの』
こちらは、小さな窓を開けて楽しむしかけ絵本です。サンタクロースがみんなのおうちへプレゼントを届けます。サンタさんは、窓の外から見える様子で誰の家なのかを考え、窓からプレゼントを投げ入れます。ところが、サンタさんに見えた様子と、家の中の本当の様子は大違いです!
ページをめくるたびに、窓から覗いたときには想像できない絵が現れ、それはもう、楽しさいっぱいです。「サンタさん、間違ってるよ~」と突っ込みながら、子どもたちと読み進む楽しさは格別です。そんな、サンタさんのクリスマスプレゼントが喜ばれたのかどうか……一抹の不安はありますが、それは読んでのお楽しみ。
思わず、「あわてんぼうのサンタクロース~」と歌いだしたくなるような、愉快な絵本です。そうそう、この絵本には面白そうだからといって図書館で借りたのでは味わえない楽しみがありますよ。絵本のカバーの窓の部分が切り抜かれていて、どうやらそこにはサンタクロースのものらしい手が……こんな作者の遊び心もおすすめの理由です。
【DATA】
商品名:まどからおくりもの (五味太郎:作)
推奨年齢:3歳から
出版社:偕成社
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第3位 日本のクリスマス絵本の代表『子うさぎましろのお話』
サンタクロースからもらったお菓子を食べてしまった子うさぎのましろは、もうひとつプレゼントが欲しくなり、黒うさぎに化けてもらいにいってしまいます。ずるをしたましろは、お菓子をもう1つ手に入れるのですが、その結果とても困ったことが起こります。
食いしん坊でちょっと欲張りなましろでしたが、ましろは「嘘をついたから、元の姿に戻れなくなったんだ」と考えました。そして、そのましろが次にとった行動は、償いというよりも、もっと純粋でいじらしいほど健気なものでした。
ましろは、私たちと同じとても小さな存在です。そのましろの一生懸命な姿を、大きな存在であるサンタクロースが見守り、赦しを与えています。キラキラ輝くお星様を首に下げ、赦され分かちあう喜びを知ったましろの姿に、子どもたちは心からの安堵を感じることでしょう。
「クリスマスには心にしみるようなお話を贈りたい。」とお考えの方におすすめする日本のクリスマス絵本の代表作です。
【DATA】
商品名:子うさぎましろのお話 (佐々木たづ:文 三好碩也:絵)
推奨年齢:5歳から
出版社:ポプラ社
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第2位 幸せが訪れる『おおきいツリーちいさいツリー』
アメリカで長く愛されてきた、このかわいらしいクリスマス・ストーリーは、登場する人みんなが幸せになる奇跡のようなお話です。
聖夜に欠かせないもの、それはもちろんクリスマスツリー! ところが、ウィロビーさんのお屋敷では、届けられた大きなツリーが天井につかえてしまい、執事によって先っぽがちょん切られてしまいます。その先っぽは、小間使いに贈られますが、その家でもまた先っぽがつかえてしまい……。 ツリーはいろいろなところをまわりまわって、どんどん小さくなっていきます。けれど小さくなるたびに、クリスマスの幸せが次々に広がり、その先々でみんなに笑顔をプレゼントしていきます。さて、小さくなったツリーが最後にたどり着くのはだれのおうちでしょうか?
動きのある絵に導かれ、繰り返されるお話の面白さは特筆ものです。むかえるラストシーンの意外性にもご期待ください。サンタクロースもイエスさまも登場しませんが、とっておきのクリスマス絵本です。
【DATA】
商品名:おおきいツリー ちいさいツリー (ロバート・バリー:作 光吉夏弥:訳)
推奨年齢:よんであげるなら3歳から
出版社:大日本図書
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第1位 クリスマス絵本のチャンピオン『クリスマスイヴのこと』
1823年12月23日、ニューヨークの新聞センチネル誌にA visit of St.Nicholas(聖ニコラスの訪問)と題したクリスマスの物語詩が掲載されました。作者はクレメント・ムーア。重病の娘を励ますために、彼が前年に書いた作品でしたが、この詩に感動した友人が無断で新聞に投稿したそうです。
大きな袋をかついで、トナカイのそりに乗り、煙突から家に入って靴下にプレゼントを入れるサンタクロース。そんなサンタクロースのイメージはこの詩によって生まれました。
長い間、アメリカの子どもたちに親しまれてきたこの詩は、クリスマス物語の定番中の定番です。それだけにこれまで多くの作家たちが絵本にしてきました。そんなたくさんの作品の中から、大人向けのものを避け子どもたちへのプレゼントということを第一に、アニタ・ローベルによる『クリスマスイブのこと』を選びました。原詩に添えられた絵がとにかく素晴らしい。細部まで丁寧に描きこまれ、画集と見まごうほどの美しさです。クリスマスの特別なプレゼントにふさわしい格調を備えた絵本だから、自信を持っておすすめします。
【DATA】
商品名:クリスマスイヴのこと
(クレメント・ムーア:文 アニタ・ローベル:絵 松井るり子:訳)
推奨年齢:4歳から
出版社:セーラー出版
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