どれも個性的なワイン
ニュージーランドのワインは、涼しい気候と現代的な栽培や醸造が相まって、フレッシュなアロマや酸味が特徴である。それに加えて今回見たワインのように、さらに個性的なブドウ品種を使ったり、同じ地方でも異なる地区のブドウを使い分けることが多くなってきている。かつてヨーロッパのワイン造りは繊細で、新興国のワインはおおざっぱというイメージが強かったが、今となっては昔話である。なにしろ、多くのヨーロッパ人がニュージーランドでワインを造り、ニュージーランド人がヨーロッパに滞在してワインを造るという時代である。技術的な情報や実践は世界的に格差がなくなってきている。あとは個別に、その土地のブドウをどう栽培し、どんな醸造で生かすかという、生産者の腕次第なのである。ワインはどこで作られるかではなくて、「誰が造っているか」が大きなポイントになっているのである。
まずはいろいろと個性的なワインを試して欲しい。今回紹介したワインは、どれも冷蔵庫で冷やしておけばだいたい適温で、あとは開けてグラスに注いで飲めばいい。じつに簡単なものである。暑い季節ならば、ぬるくならないようにボトルを冷蔵庫に戻すか氷水につけておきたいが、涼しい場所ならさほど神経質になる必要もない。のんびり食事と楽しめるワインである。
関連リンク
■ アプレヴ・トレーディング今回紹介したワインの輸入会社。ニュージーランドの他にイタリアとスペインも扱う。
■ クーパーズ・クリーク(英語)
■ ミルトン・ヴィンヤーズ(英語)
■ サイフリード・エステート(英語)