イタリア品種をギズボーンで育てる
最初に味わったのは、ニュージーランドでほとんど見かけないアルネイス種でクーパーズ・クリークが造ったワインだ。ギズボーン地域の東端、ギズボーン市街から北にあるヘクストン地区のベル・ファミリー・ヴィンヤードで育てたブドウを、オークランドの東にあるワイナリーまで運ぶ。「ザ・リトル・ラスカル(小さな暴れん坊)」という名前は、この品種が非常に育てにくいものであることを意味する。アルネイスは、イタリア北西のピエモンテ州で栽培される白ブドウとして有名だ。糖度がしっかりと上がる品種なので、アルコール度数は14.5%としっかりある。グレープフルーツのようにほろ苦い風味や、アーモンドのような風味、ハーブのようなフレッシュな香りも備えており、よく冷やして飲めば、しっかりした飲みごたえと、それでいて爽やかな飲み口がたまらない。
ギズボーン・アルネイス 「ザ・リトル・ラスカル」 2008年 (クーパーズ・クリーク)
次ページでは、ニュージーランド名物のソーヴィニョン・ブランを紹介。