自信を持って食事を楽しめる、フランス料理・洋食のマナー
洋食・フランス料理の食べ方マナー
フランス料理などの洋食で戸惑うことなく、スマートに、そしてきれいに召し上がって頂けるよう、前菜からデザートまでジャンル別に食事マナーを紹介します。
洋食のマナー1:前菜・サラダの食べ方
レタスなどの野菜は、ナイフを使って折りたたんで厚みを持たせたり、丁度良いサイズにカットしたりします
レタスやルッコラなど厚みのない葉物は、フォークで刺しにくかったり、大きすぎたり、と召し上がるのに苦労することも多いですね。
サラダにもナイフを上手に使用しましょう。大き目のレタスなどはナイフで切ってOK。また、ナイフを使って葉類を折り、厚みを持たせると、フォークに上手に刺すことができ食べやすくなります。
洋食のマナー2:スープの飲み方
左が英国式、右がフランス式
スプーンを手前から向こう側にすくって頂くのは英国式。日本人の多くが、こちらの召し上がり方をしていますね。逆に、奥から手前に動かして頂くのはフランス式です。
スープが少なくなったら、英国式の場合はスープ皿の手前を少々持ち上げて。フランス式の場合はスープ皿の奥側を持ち上げて頂きます。
スープは基本的に「飲む」のではなく「食べる」と言われています。スプーンからすすることのないよう、スプーンを口に入れて召し上がるようにしましょう。
なお、デミタスカップのような「持ち手」の付いたカップに入ったスープの場合、そのまま口に運び飲んで頂いて結構です。小さなスプーンは、具を頂く時に使いましょう。
洋食のマナー3:シーフードの食べ方
最近では、骨付きの丸ごとのお魚料理はあまり見かけないですが、もしもの際は、「魚を裏返さない」と覚えてください。まず、上身を頂き、次にナイフとフォークで上手に骨をはずして皿の奥側に置き、最後に下の身を頂くようにします。殻付きの海老や蟹などの場合、フィンガーボウルが運ばれることがあります。フィンガーボウルが出たら、「手を使って頂いて良い」というサインです。汚れた指先は、フィンガーボウルで軽くゆすぎ、ナプキンで水分を拭いましょう。
洋食のマナー4:肉料理の食べ方
フィンガーボウルが出されたら、手を使ってOK
骨付きの肉がフィンガーボウルと共に出てきた場合も、どうぞ直接手でお料理をお持ち下さい。
また、つけ合せのビーンズ類はコロコロ転がってフォークに乗せるのは難しいですね。そのような場合は、フォークの背でほんの少し潰してみて下さい。転がらずに上手くすくえるようになりますよ。
洋食のマナー5:チーズのオーダー法
正当なフランス料理の場合、デザートの前にチーズワゴンが運ばれる場合があります。お好みの種類をお好きな量で、クラッカーやバゲットなどと一緒に頂きましょう。ただし、その後のデザートのことも考えて、適量をオーダーされると良いでしょう。お腹がいっぱいでしたら、もちろんお断りしてもOKです。なお、チーズワゴンはコース料金とは別のお支払いの場合がほとんどとなりますので、ご注意下さいね。
洋食のマナー6:デザートの食べ方
フォーク、ナイフ、ソーススプーン、とすべてご用意されても、必ずしも全てを使う必要はありません。ご自分が召し上がりやすいカトラリーをお使い下さい。食べにくいデザートの代表格「ミルフィーユ」は、思い切って倒してしまってから、ナイフを入れると意外ときれいにカットできます。
撮影協力:シェラトン都ホテル東京
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