消費者の“目”が試されるコーズブランド
コーズブランドという言葉は知らなくても、買うことで寄付や社会貢献につながる商品を買った経験のある人も少なくありませんよね。特に最近は、スーパードライのように日常的に使うものに社会貢献につながるしくみが加えられていますので、より身近に手に取りやすくなっています。ある調査ではおよそ50%の人が買ったことが「ある」と答えました。日常の買い物にコーズブランドが浸透していることを裏付ける数字です。
でも、同じ調査では54%の人が「本当に社会貢献につながっているかどうかわからない」とも答えています。
そうなんです! コーズブランドが難しいのはこの点です。少しでも世の中の役に立つと思うからこそ買ったものが、偽装されていました! なんてニュースが後から明らかになったりしたら、二重に裏切られた気持ちになってしまいますものね。
じゃ、どうすればいい? 残念ながら一発で見極める裏技はありません。自分の目で確かめるしかないのです。
社会貢献を銘打って商品を出している企業なら、サイトや報告書の類をきっと出しているはずです。イメージや言葉の美しさだけに踊らされないように、企業や寄付をしているという団体の報告をきちんとチェックするといった行動も大切になってきます。
これからまだまだ増えるであろうコーズブランドの数々と上手につきあうには、消費者である私たちの“目”を耕すこと。それしかないともいえます。消費者の目も試される時代になったといえるでしょう。