世界遺産/アフリカ・オセアニアの世界遺産

キリマンジャロ国立公園/タンザニア(5ページ目)

赤道に輝く天然の氷河――最初は誰もその存在を信じなかった神秘の氷河であり、間もなく消滅すると言われる悲しい氷河。人生の節目に「素人でも登れる七大陸最高峰のひとつ」を訪れて、この奇跡を見てはいかが?

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

キリマンジャロへの道

サドル高原

ほぼ不毛のサドル高原を行く。ここまでくると地衣類以外ほとんど見られない ©牧哲雄

■エアー&ツアー情報
キリマンジャロのポーター

頭に荷物を載せて運ぶポーター ©牧哲雄

タンザニアへの直行便はない。一般的なのは中東やヨーロッパを経由してダルエスサラームに入る方法で、格安航空券で13万円前後から。ツアーは30~40万円から。数は少ないが、キリマンジャロ近くのキリマンジャロ国際空港やザンジバル国際空港へ入る便もある。

キリマンジャロ登山の起点はモシやアルーシャ。ダルエスサラームからモシまでバスで8時間前後、アルーシャは10時間前後。どちらにも空港があり、飛行機なら1時間前後だ。

ケニアからタンザニアに陸路で入ることもできる。キリマンジャロを見るなら、実はアンボセリ国立公園などケニア側から見た方が美しいといわれている。

■周辺の世界遺産
ツアーでは、動物サファリを楽しむために、世界遺産「ンゴロンゴロ保全地域」や「セルー・ゲーム・リザーブ」「セレンゲティ国立公園」などを同時に訪れるものが多い。タンザニアを訪ねる以上は上記いずれかの世界遺産をぜひ訪れていただきたい。

個人的にオススメしたいのは世界遺産「ザンジバル島のストーン・タウン」。本記事の最後にザンジバルの記事をリンクしたので参照していただきたい。

 

キリマンジャロのベストシーズン

ウフル・ピーク

キリマンジャロの最高地点、ウフル・ピーク ©牧哲雄

キリマンジャロ周辺は、3~5月が大雨季、10~12月が小雨季。登りやすさを考えるならこの時期は外したい。ベストシーズンは雨が少なく暖かい1~2月。やや寒いが乾季にあたる7~9月もハイシーズンだ。

同時にセレンゲティやンゴロンゴロ、ザンジバルを訪れるなら、そちらのシーズンも気にしたい。リンクしておいたセレンゲティやザンジバルの記事も参考に。

高山病は多かれ少なかれほとんどの人がかかる。毎年数人の死者が出ているのも事実なので、飲み薬もあるし、登山前に医師に相談しておくことをオススメする。

世界遺産基本データ&リンク

溶けつつある氷河

少し溶けている氷河。温暖化の影響はここにも ©牧哲雄

【世界遺産基本データ】
登録名称:キリマンジャロ国立公園
Kilimanjaro National Park
国名:タンザニア連合共和国
登録年と登録基準:1987年、自然遺産(vii)

【関連記事&サイト】
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