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3DSの3Dでゲームは変わらない?(2ページ目)

ニンテンドーDSの後継機、ニンテンドー3DS。その名の通り、3D映像でゲームが楽しめるということで期待されています。しかし、ゲーム画面が3Dになることでゲームは大きく変わるのでしょうか。実は、3DSは3D以外の部分でこそ、ゲームに変革をもたらすのかもしれません。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

携帯ゲーム機の操作性を大きく変えるジャイロ

ラブプラス+の図

3DSの画面を通してゲームの世界を覗く感覚は、臨場感をより盛り上げてくれそうです。

3DSは、携帯ゲーム機の操作性を大きく変化させ、簡単な操作で新しい操作感覚や新しい遊びを生む機能を備えています。それは、加速度センサーとジャイロです。ゲームユーザーに分かりやすく説明すると、加速度センサーというのはWiiリモコンに搭載されていて、Wiiリモコンをどの方向にどのくらいの速さで振ったか分かるようにできる装置です。ジャイロというのは、Wiiモーションプラスの中に入っているもので、Wiiリモコンが空間の中でどういう姿勢でどんな動きをしているかを計測します。これが3DSにも内蔵されます。

これを使うと、例えば、ゲーム本体を動きとゲームの視点移動を連動させることができます。まるで画面がゲームの世界を覗く窓のようになって、自由自在に好きな場所を簡単に覗くことができます。FPSのようなシューティングゲームで、照準を簡単にあわせられたり、ラブプラスシリーズやアイドルマスターシリーズのようなゲームで、まるで実際目の前にいるかのように本体を動かしてキャラクターを眺める、なんて遊び方もできるかもしれません。

視点移動に使うボタンがなくなれば、それだけで多くのゲーム操作がスリムになって遊びやすくなる、というようなことも考えられます。また、Wiiリモコンでできたような傾けることで出来る遊びというのも、たくさん登場するでしょう。

携帯ゲーム機の操作性を大きく変えていく加速度センサーとジャイロ、これが2つ目です。

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携帯ゲーム機にジャイロがつくとどうなるか(AllAboutゲーム業界ニュース)

3DSを開くたび新しいことが起こる通信機能

いつの間にか通信の図

3DSはスリープしている間にも、楽しいことを受信してくれます。

最後、ゲームを変える3つ目の機能は通信機能です。3DSでは通信機能が大幅に強化されました。今までゲームを起動して、ゲーム中にすれちがい通信のモードにしなくては使えなかったすれちがい通信が、本体の機能になり、ゲームを3DSに挿していない時でも、また、他のゲームを遊んでいる時にも、あるいは複数のゲームを同時に、すれちがい通信をすることができるようになります。

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3DSで大事なのは通信機能かもしれない(AllAboutゲーム業界ニュース)

また、いつの間に通信、という機能も新しく加わります。これは3DSがスリープ状態にあるDSがニンテンドーゾーンなどのWi-Fiアクセスポイントの近くに行くと、勝手に接続してゲームのデータなどをダウンロードしてくれる、という機能です。例えば、ランキングデータの更新だとか、マリオカートのゴーストだとか、新作ゲーム情報だとか、そういうものが、まさにいつの間にか、3DSにダウンロードされているというような機能です。

すれちがい通信やいつの間に通信によって、あらゆる場面で勝手に通信が起こり、ユーザーは次に3DSを開く時には、新しい何かがそこにある、これが3DSがゲームを変えていく3つ目です。

3DSの3D以外の機能がゲームを変えていきそうだというお話をしてきましたが、3DSはやっぱり、3Dを最大限にアピールして最初は売られていくでしょう、そしてジワジワと他の機能が効いてくる、そんな展開になるんじゃないかと思われます。これは、DSの時にも同じようなことが起きていたんです。
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