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迫るアメリカ中間選挙、今年の争点は?(2ページ目)

4年ごとのアメリカ大統領選の前後2年目にある議会の選挙、いわゆる「中間選挙」の投票日が近づいています。大統領にとって最初の審判とも言われる中間選挙、今回は何が争点になるのでしょうか?

執筆者:All About 編集部


民主党は過半数を維持できるか?

アメリカは、民主党と共和党の二大政党制の国です。現職のオバマ大統領は民主党出身であり、また現在は上院・下院ともに、民主党が過半数を占めています。

しかしながら、今回の中間選挙で民主党が過半数を維持できるか、それはかなり難しいのではないかという見方が高まっています。

民主党が中間選挙で勝てない最大の理由と考えられているのは、オバマ大統領に対する国民の支持低下です。実際のところ、オバマ大統領は2008年の大統領選で共和党のヒラリー・クリントン候補を破って当選しましたが、それはオバマ大統領に対する国民の過大な期待があったためです。

それまでの共和党ブッシュ政権は、金融危機を招いた原因をつくったと思われ、国民の支持は急低下していました。そのため国民は、民主党のオバマ候補に期待をかけて投票したのですが、就任から2年近く経っても、アメリカの景気がほとんど良くなっていません。国民の期待は裏切られ、オバマ大統領の支持率は40%程度まで下がっています。

もともと中間選挙は、大統領選挙が終わって新大統領が就任してから2年経ち、国民の間に「期待してたほどの成果はない」と思われる時期に行われるもの。そのため、大統領の政党が負けることが多いのが通例です。ジンクス通りに行けば、今回も民主党敗北という結果になることでしょう。
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