特別賞 高倉美香さん(日本菓子専門学校)
Cake Maple Renverser( ケイク メイプル ランベルセ)
審査員の藤生さんに「新しいテクニック」と評された高倉さんの技は、焼成後にアップサイドダウンして、こんがりした底(ランベルセ)をトップにしたお菓子。しっとりしたケーク、こんがりしたクランブル、カリカリまで焦がしたヌガー、の3種類のメープル生地が味わえるところがポイントです。
その他の入賞作品
左上:「Maple Twin Maple( メープルツインメープル)」松本郁広さん(株式会社東京ポンパドウル池袋店) 右上:「Stollen Quebec(シュトレン ケベック)」津田宜季さん(株式会社神戸屋) 左下:「Maple-Stollen( メープルシュトレン)」西村健さん(株式会社牧リヨンセレブ西葛西店)
その他の入賞者をご紹介します。
パン部門では、ポンパドウル池袋店の松本郁広さん、神戸屋の津田宜季さん、牧リヨンセレブの西村健さん(作品は上記)。洋菓子部門では、Decadence du chocolatの表実由起さん、ホテルオークラ東京の荒木貴志さん(作品は下記)です。
熱を加えると香りが飛んでしまうという素材を上手く使いこなすことが今回の勝利の鍵だったようです。発酵という過程をとるパンでメープルスイーツをつくり上げる難しさは、小倉さん始め、審査員皆が認めるところですが、ここはスイーツコンテスト。パン職人もその難しさはわかっていて臨むに違いないのです。
左:「Promenades d'automne(プドムナード ドートンヌ)」表実由起さん(Decadence du chocolat)右:「Aigre-douce d'erable(~メープルの甘味と酸味のハーモニー~)」荒木貴志さん(株式会社ホテルオークラ東京)
なるほど、インスピレーションが湧いてきそうですね。
「ひらめきはどこから生まれるかといえば、努力からだと思っています。それがちょっと慢心(おごり高ぶった心)を持つと一瞬のうちに消えてしまうことがある。インスピレーションは毎日厨房に立つ前向きな姿勢から生まれることを、おぼえておいていただけたらと思います」志賀さんから入賞者の皆さんに、そんなはなむけの言葉が送られました。
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