恋愛を左右するこころのコンディション
あなたの恋愛シーンは、あなたの普段のこころの状態を反映しています。あなたが、いつも将来に漠然とした不安を感じているとすれば、きっと、あなたは、恋愛関係に対しても同じような不安を持ち続けているはず。その不安が、あなたを疑心暗鬼に陥れ、あなたは、パートナーの浮気の心配ばかりしていることでしょう。
あなたのこころが頑な状態にあるとすれば、あなたは、パートナーの好意を素直に受け入れることが出来ずに、それが理由でいつもパートナーと喧嘩が絶えない状況にいるのかもしれません。
あなたのこころが、うつ傾向の状態にあるとすれば、あなたは、恋愛に積極的になれず、せっかくのチャンスも取り逃がしてしまっていることでしょう。
恋愛はこころでするもの。あなたのこころのコンディションが、あなたの恋愛シーンを左右するのはあたりまえです。もし、あなたが、こころのベストコンディションを維持することが出来れば、恋愛でそれほど深刻に悩むことはないでしょう。
一方、現代社会で生きるわたしたちにとって、こころのベストコンディションを保つことは容易ではありません。なぜならば、現代社会はストレスの源泉だからです。
こころのコンディションが崩れる最大の原因は過剰なストレス。過剰なストレスに耐えることが出来なくなったとき、人はこころのバランスを失います。
それでは、一体、どうやってこのストレスに対処してゆけば良いのでしょうか?昨今にわかに注目を浴びつつある脳科学が、解決への糸口を解明しつつある様です。
脳と恋愛の関係
脳科学は、脳の機能とこころの関係を解明し、こころの問題解決の処方を探るための科学です。脳科学においては、恋愛を司るこころは、脳の一部である、大脳辺縁系(感情脳)と前頭葉の先端部に位置する前頭前野の二箇所にあると考えられています。特に、前頭前野は、コミュニケーション能力など、人間が社会生活を営む上で欠かせない機能を持ちます。前頭前野の機能が悪化すると、ストレスへのこころの耐性が弱まり、キレやすくなると言われています。さらに、前頭前野の中心部は、共感脳と言われ、相手の感情に共感する能力を生み出す機能を備えています。
ところで、相手に対する共感は、恋愛感情を生み出し、恋愛関係を維持するためには、必須の能力です。共感能力が低下すると、パートナーの気持ちがわからなくなり、二人の関係における調和が失われることになるでしょう。
恋愛が、究極のコミュニケーションという事実を考えれば、この前頭前野こそ、恋愛脳と呼ぶことが出来そうです。
次のページでは、恋愛脳活性化の方法です。