陽子線治療は、X線治療器で加速される電子に比べて約1800倍も重い陽子をつくって加速させるために巨大な装置が必要になります。
上の写真が陽子をつくる陽子ライナックです。ここからスタートです。
陽子ライナックでつくられた陽子を、リング状になっている陽子シンクロトロンで回転しながら光速の約70%まで加速させます。筑波大学附属病院陽子線医学利用研究センターの装置は日立製です。
右上に写っている作業員の方と比べると、陽子シンクロトロンも巨大であることがわかります。左上の方へ枝分かれしていますが、その先に治療室や回転ガントリーがあります。
陽子が陽子シンクロトロンで治療に必要なエネルギーまで加速されると、ビーム輸送ラインを通って写真正面の壁の向こう側にある回転ガントリーや治療室回転ガントリーへ向かい患者へ照射されます。
陽子線治療には、陽子ライナック、陽子シンクロトロン、回転ガントリー、照射装置、それらをつなぐビーム輸送ライン等の巨大装置が必要です。がん重粒子線(炭素線)治療と同様に新しい治療法であるため、現在は全額患者の自己負担になりますが、厚生労働省の先進医療に認定されているので、先進医療以外にかかる一般の治療と共通する医療費部分は3割負担等で済むようになっています。
また、最近は先進医療に備える為の保障が多くの医療保険やがん保険に用意されているので、これらに加入してがんの先進的な治療に備えるのも良いでしょう。
※がんは進行状況や部位によって適した治療法が異なり、陽子線治療が適さない場合もあります。
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