眺めているだけで楽しくなる
「BTDT」はB 6サイズほどの大きさで、手のひらにほどよく収まる。表紙にはロゴなどなく、シンプルなデザイン。
分厚いものの、手のひらにほどよく収まるサイズ
コンパクトサイズに対して厚みはタップリとあり、ページ数にして348ページ。その中には、世界中を旅行するための様々な情報がまとまっている。そうしたを情報しっかりと守るため、太く、そしてひときわ際立つ赤いバンドがついている。
中に収められている情報は大きく分けて二つ。
まず表紙を開くと、2011年のイヤープランナーに続きマンスリーカレンダーがある。さすが旅の手帳ということで、その各月のカレンダーの上には世界地図が掲載されている。スケジュールをチェックしながらも、この月はどこの国に行こうかと、プランできる訳だ。
各月のカレンダーの上には世界地図がある。旅手帳ならではだ
その次のページには、今年やってみたいことがテーマ別に書き込めるようになっている。
「今年やりたいこと」、「今年訪れたい場所」などが書き込めるページ
たとえば、「やりたいこと」「訪れたい場所」「見たいもの」「食べたいもの」など、ちょうど旅行版のTODOリストといった感じ。ちょっと面白いところでは「やりたくない事」を書き込むページまであった。これは結構重要なポイントだと思う。
「やりたくないこと」を書き込むスペースも
自分がやりたいことに取り組んでいくためには、それ相応の時間が必要となる。その時間を確保するために「やりたくないこと」、言い換えれば、を「やるべきでないこと」をしっかりと決めておく必要がある。その上で、先ほどのようなやりたいことに時間を割いていく。
いわゆるスケジュール帳としての機能を果たすページはわずかにこれだけ。ページ数にして35ページと全体の一割ほどしかない。それ以外は、全て旅のための情報となっている。
これまでの手帳は、スケジュールがメインで、世界の情報などは後半にちょこっと付いている程度のものだが、これは、全く逆というスタイル。
では、そのメインコンテンツについて。
まず「国/領土」ページがあり、そこには国や地域のリストがズラリと並んでいる。
世界中の「国/領土」のリスト
面白いのは各国の左にチェック欄があるところ。
国ごとに自分の興味レベルをチェックできる
「wish」「been」「again」という項目が明記してあり、つまり、一つ一つの国や地域について「行きたい」または、「行ったことがある」「再び訪れてみたい」という事がチェックできるわけだ。そのチェック欄のすぐ隣には、意味深なものがある。きっとこれは、自分がチェックした項目のランク付けをするためのものだろう。たとえば、「行きたい度100%」などのように、そのモチベーションをバロメーターとして書き留めることができるのだ。
こうしたチェック方式は、この「BTDT」のメインコンセプトになっているようで、帯にも「自分の旅行し、記すチェックリストつきのダイアリー」とも書かれている。後半の様々な旅情報にもこうしたチェックリストがふんだんに用意されている。
ゼロから何かを書き込むとなると、それは結構敷居の高い作業となるが、チェックというだけであれば、気軽に取り組んでいける。
「国と地域」の次は「世界遺産」リストへと続いている。
「世界遺産」リストにも、チェック欄がある
この世界遺産のリストは、エリア別に掲載されていて、眺めているだけで、ぜひここ訪ねてみたいとイメージがどんどんと膨らんで、楽しくなる。
そして、海外旅行に欠かせない「空港/都市」「航空会社」リスト、「主要ホテル」
リストなどもある。
ここもやはり自分が乗った航空会社をチェックできるようになっている
面白いところでは、飛行機の機種情報まである。何気なく乗っている飛行機だが
こうした機種を意識すると、きっと旅はまた楽しくなることだろう
また、主要国のビックマック指数というのも掲載されている。これはマクドナルドのピックマックの価格で、その国のある程度の物価がわかるというもの。こうした身近な指標があると旅をする上で、とても参考になる。
次のページでは「BTDT」ならではの特徴をもうひとつ紹介します。