エディプス・コンプレックスが解消されない原因は…?
5歳頃の男の子に、母親に性的に憧れて父親を憎む「エディプス・コンプレックス」が芽生えても、通常は小さく弱い自分と大きく強い父親を比べて、到底、父親の代わりにはなれないと悟り、母親への憧れを諦めます。しかし、夫婦の関係が悪く、いつも口論が絶えないといった環境では、男の子は父親を軽蔑するようになり、男の子の心の中に、父親としての役割が生じやすくなります。また、夫婦が離婚したり、夫が死別したりといった父親不在の状況では、母親と子供の絆が強くなり過ぎるかもしれません。
さらに、子供が就学期に入って、夫は仕事で忙しく家庭を顧みない、妻は息子の教育にかかりっきりという状況では、子供の心の中に、エディプス・コンプレックスが残りやすくなるのです。これがいわゆる「マザコン」の誕生です。
マザコンは治る?治らない?
そもそも、マザコンは治る?治らない?と言ってしまうと、マザコンがれっきとした心の病気のようですが、幸い、心の病気の診断項目までには入っていません。でも、マザコンは男女の関係を壊してしまいますので、重大な心の問題には違いありません。マザコンの男性は、子供の頃に解決されるべきである、エディプス・コンプレックスが解決されないまま、大人になってしまっているので、このコンプレックスを解決するには時間が必要です。また、本人には自分がマザコンという自覚が無く、妻と母親の間でジレンマに陥っていっていることもあるかもしれません。
そうした場合は、本人にマザコンである事を気付かせ、それがどういったトラブルを起こしているのかを自覚させなくてはなりません。彼の心の中には、夫と妻、母親と息子という2つの家族が存在しています。彼が母親との間に線を引いて、妻を取ることができるのか…。難しい問題です。
結婚する前には、彼がマザコンがどうかチェックしてみましょう! 母親と彼と、3人で会ってみて、彼が母親の前で、息子として振舞っているのか、それとも、恋人として、振舞っているのか? 彼が素敵に思えたら良いのですが、もしも、そうでなかったら…。女の眼力で、見破ってくださいね。
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