時短をして得るもの
前段で、時短は目的ではなくあくまで手段である、と書きました。では、時短をして得る本当のものとは一体何なのでしょうか。まず、わかりやすいところから考えれば、以下の2つになります。1.物理的な時間
2.心理的なゆとり
時短は、「手抜き」「ずぼら」と言わる発想とは根本的に違います。手抜きやずぼらをすればそれだけの結果しか得られません。時短発想の要は、時間は減らすが結果は同じということです。
短い時間で同じ結果を得ることで、物理的な時間を得る。そして、その上で「ちゃんとできた」「結果を出した」という満足感を得て、心理的なゆとりが生まれます。この時間とゆとりは、各人がそれぞれの人生で必要なものに割り振ることができます。子育て中の人なら、子どもとのふれあいの機会を増やす。夫婦の団欒を増やす。自分の勉強時間や、仕事の質を上げるためのスキルアップに向ける、などです。
そして最後が一番大切なポイント。
3.自尊心と自信を得る
現代社会は、ひとりの人間が負う役割も仕事の量もオーバーフローしがちです。どんなに努力をしても、体調が悪かったり、気持ちが落ち込んでいると本来の結果が出せず、こうした状態が恒常的に続くと、やがて自尊心や自信が失われていきがちです。
時短は単に「スピードアップをして時間の得をする」ためだけに行うのではありません。あなたの人生の中に、ゆとりと自信を生み出していくための、暮らしの知恵のひとつなのです。