「時短」と一口にいっても、抱くイメージは人それぞれです。仕事における「時短」では、就業時間を早めて早く帰宅をすることを考える人がいるかもしれません。家事の「時短」なら、人気のテレビ番組を思い浮かべて、早く料理を作れるワザが思い浮かぶ人もいるのでは?

でも改めて考えてみたいのです。時短って何なのでしょう? なぜ、今、時短なのでしょう? 忙しいから? 時間がないから?

ただのアイデア集めに終わらせない

なんでもスピードアップすればいいというものでもありません
なんでもスピードアップすればいいというものでもありません
「効率アップ」「スピードアップ」「合理化」「節約」。時短ライフをめぐるキーワードはすべてが魅力的です。こうした目標を掲げて、努力することも大切ですが、なぜ自分は時短をするのか、時短をして何を得たいのかがちゃんとわかっていないと、それはただの「アイデア集め」に終わってしまいます。

時短ライフでは、この「なぜ?」をちゃんと考えておくことがとても大事です。時短はあくまでも手段であって、目的ではありません。時短を工夫することで、私たちは何を得ることができるのでしょうか?

情報化社会と時短

グラフをご覧ください。これは家電普及と家事時間の推移を表したものです。全自動洗濯機や電子レンジの普及、さらには便利なサービスや商品の普及により、家事はこの10年ほどで驚くほど合理化されてきました。

総務省「社会生活基本調査」、内閣府統計「消費動向調査」より作成
総務省「社会生活基本調査」、内閣府統計「消費動向調査」より作成

ではその分、私たちの負担も大きく減っているのでしょうか? 実は、1回の家事の時間や手間は減っているけれど、その家事をする頻度は増えているという現実もあるのです。つまり、ラクになったぶん「洗濯機を1日2回まわすようになった」「フローリング掃除の頻度が増えた」といった具合。これには、テレビや雑誌、ネットなどから大量の家事情報が流れ込んでいることや、年々高まる清潔志向なども関係しています。

「時短」は、単にひとつの家事の手間を減らすことを目的としているのではありません。私たちが快適な暮らしを維持していくために必要な暮らしの仕事全体をコンパクトにして、日々にゆとりの時間を生み出していくことが、今、時短が必要な理由です。

「情報社会に生きる私たちには、時に過剰な情報を得て仕事や暮らしを肥大させてしまう。だから全体を整理してコンパクトにまとめるためにも、時短発想はとても大事」

ということです。