観葉植物とは

観葉植物
観葉植物とは、美しい葉を観賞する植物のこと
観葉植物とは、「葉を観賞する植物」を総称した言葉です。種類は豊富ですが熱帯や亜熱帯の植物が多く、気温の低い冬期だけでなく通年を室内で管理することも珍しくありません。室内を彩る緑ということで、「グリーンインテリア(インテリアグリーンとも)」と呼ばれることもあります。 観葉植物というのは植物学的な分類ではないため明確な線引きはなく、主に葉色や葉の形を楽しむ植物ということでコニファーや多肉植物などもひっくるめて観葉と呼ぶ場合もあります。

ここでは、コニファーやサボテン・多肉植物を除いた一般的な観葉植物について、その管理方法と楽しみ方についてご紹介します。

観葉植物の管理方法

■購入のポイント
ショップには、たくさんの鉢が並んでいます。好みの葉色、葉の形で選ぶことはもちろんですが、さらに重要なチェックポイントは株全体の健康状態です。葉はみずみずしく色は鮮やかか、斑(ふ)とは異なる斑点や黒ずみはないか、株元がクラクラしていないかなどをよく観察して、良い株を選びましょう。

■置き場所
観葉植物
窓辺に置かれることが多いが、置き場所は性質に合わせて
植物には日向を好むもの半日陰を好むものなど、それぞれ好みの環境があります。各々の性質にあった場所に置ければ問題はありませんが、なかなかそうもいかないのが実情でしょう。ただ、植物には環境に順応する力があります。これによって本来は日向を好む性質のものが、半日陰などあまり日の射さない場所にも耐えられるようになるのです。 しかし、急激な環境の変化は植物にとってもストレスが大きく、あっという間に葉を落としてしまったりグッタリする原因になります。購入後はできるだけ前の環境に似た場所におき、徐々に慣らしながら置きたい場所に移動させます。

春から秋は戸外でも管理ができますが、夏の直射日光で葉焼けを起こす場合があります。夏は木陰に置いたり、遮光ネットを利用するなどして直射を避けましょう。逆に晩秋ともなると、戸外に出しっぱなしにしていたものが一晩で枯死してしまう場合もあります。比較的低温に耐えられるとされる観葉植物でも、霜には弱いものです。早めに屋内に取り込むなど、温度管理にも気を配りましょう。

■水やり
水やりは、「鉢土が乾いたら、底穴から流れ出るくらいたっぷりと」やります。乾き具合は使用する土にもよりますが、通常夏は1日1~2回、冬は数日に1回程度になるでしょう。

水差しと霧吹
細口の水差しと霧吹で適度な湿度を保とう
ハイドロコーンやカラーポリマーを使用している場合、水やりの頻度は少なくなります。透明な容器の場合は外から水位を見て水やりのタイミングを計りますが、ハイドロコーンを不透明な容器に入れている場合はハイドロカルチャー用の水位計を利用するとよいでしょう。

また、観葉植物には通常の水やりだけでなく、葉水も大切です。夏場は戸外に出してジョウロで株全体に散水してあげてもOKですが、冬は室内も乾燥しているので空中湿度を保つために霧吹で葉水を与えます。

■肥料
観葉植物は、葉を楽しむのでチッソ分がやや多めの肥料になります。園芸店やホームセンターでは、観葉植物用と銘打った肥料も市販されています。 室内で楽しんでいる場合、油かすなどの有機肥料では匂いが気になってしまいます。近頃ではあまり匂わないペレット状の有機肥料もありますが、化成肥料や液肥を使う方が一般的です。いずれにしても、用法・用量を守って与えることがポイントです。肥料が少ないことよりも、与えすぎによるトラブルに要注意です。

施肥の時期は、真夏や真冬を避け、春・秋の生育期が適しています。なお、植替え直後や株が弱っているときには施肥は控えましょう。

■植替え
鉢植えで購入した観葉植物は、2年もすると鉢内が根でいっぱいになり、根詰まりを起こしてしまいます。そのため、数年に一度は植替えが必要になります。目安としては、鉢底穴から根がはみ出しているような状態です。いまの鉢よりひと回り大きい鉢に植え替える「鉢増し」は簡単な作業でできますが、鉢の大きさを変えたくない場合は、古根を整理して株をコンパクトにまとめたり、株分けをして植え替えします。

観葉植物の病虫害

観葉植物は、庭で育てる草花などに比べると病虫害の発生は少ないのですが、それでも全く無縁というわけにはいきません。観葉植物でよくある病虫害には、ウドンコ病、炭疽病、アブラムシ、カイガラムシ、ハダニ、ナメクジなどがあります。対処法としては薬剤を使うことなどが考えられますが、ハダニなどは葉水を与えることでも防除できます。

観葉植物の楽しみ方

観葉植物
資材を変えて、いろんな楽しみ方ができる
観葉植物は通常の鉢植えでも鉢や鉢カバーを変えることでイメージチェンジができますが、植え込み資材を変えることでさらに様々な楽しみ方ができます。ハイドロカルチャーひとつとっても器の選び方や中に入れる支持体をハイドロコーンにするかカラーポリマーにするかでガラリと印象が変わります。なお、ハイドロカルチャーやテラリウムは、直射日光の当たらない場所におきましょう。

この他にも観葉植物を数種組み合わせて寄せ植えにしたり、グリーンだけのハンギングバスケットを作ったり、テラリウム栽培で楽しむこともできます。和室にはシックな鉢に観葉の小苗を植えて、盆栽風に楽しんでみてもよいでしょう。


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