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猫の葬儀・葬式の仕方(3ページ目)

いつかは来るお別れの時。愛する猫をどのように見送って上げればよいでしょう。猫の葬儀やお葬式について、またペットロス症候群を紹介します。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

ペットロス

生き別れを含み、猫と離れることで飼い主が精神的なショックを受け、悲しみを抱えたまま消化できなくなった状態をペットロス症候群といいます。愛する猫を失った同居人は、多かれ少なかれいつもそばにいた存在がいなくなったことに対する悲しみ、いなくなったことを受け入れられない気持ち、もしあの時こうしていれば猫は今もそばにいてくれていたのではないかという後悔の気持ちを持つものです。そのような気持ちになるのは当然なことで何ら問題ではありませんが、あまりにも長い期間その気持ちを引きずっていると、精神的だけでなく肉体的にもダメージが出てきます。

命のあるものがいつか死んでしまうのは仕方がないと頭では納得できていても、それを受け入れられないのは猫が亡くなるまでの間に飼い主ができる限りのことをやったと納得できているかどうかによっても違うようです。

今はまだ若くて健康で、この子が死んでしまうなんて想像もできない、まだまだ先の話だというこの瞬間から、いつかお別れが来る日のことを考えて猫との一日一日の生活を大切にして頂きたいです。

猫をなくした悲しみは、その本人にしかわかりません。猫と暮らしたことがない人に、自分がどれほど悲しい気持ちでいるかを話しても理解してもらうのは難しいでしょう。朝起きるのもつらい、仕事や学校に行っても笑顔で会話ができない、ふとした瞬間に気づくと涙が自然にあふれ出ている、心の中に大きな穴が空いて、そこから血がどくどくと流れ出すような痛みはその本人でなければわからないことです。

悲しみは様々な感情を呼び起こします。自分を責めたり、死んでしまった猫を責めたり、果ては全く関係のないまわりの人に八つ当たりしたくなることもあるでしょう。喪失感を埋めてくれるのは、長い目で見ると時間しかありませんが、もし心に余裕ができてきたら新しい猫との出会いを考えてください。もう二度とあんな悲しい別れはしたくない、だから二度と猫は飼わないと思う人もいるでしょう。でも、いなくなってしまった猫の悲しみを埋めてくれるのは、新しく出逢う猫かも知れません。

旅立ってしまった猫を見送る儀式がお葬式なのかも知れません。出逢えたことに、それまで一緒に暮らすことができたことに感謝の気持ちを込めて見送ってあげてください。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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