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猫の去勢と避妊(6ページ目)

発情による猫のストレスやケンカ、スプレーなどの問題行動を減らすために、そして病気を防ぐためにも避妊・去勢手術は有効です。不妊手術方法や術後管理などについて紹介します。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

不妊手術直前の注意

健康状態のよいときに手術しましょう
健康状態のよいときに手術しましょう
通常は12~18時間前から絶食が必要です(子猫の場合はもう少し短時間)。全身麻酔を施すと全身の力が抜けてしまい、もし胃の中に未消化物があれば、術中にそれを吐いてしまう可能性があります。吐いたものが気管や肺の中に入ると、窒息や誤嚥性肺炎を起こす恐れがあります。術前の夜の食事は抜いて、飲み水も飼い主が寝る前に片づけてしまいましょう。朝は何も飲み食いさせず病院へ連れて行きます。

手術の流れ

これは一般的な動物病院の不妊手術の流れです。
  1. 猫を預かる
  2. 再度触診、体温・心音をチェック
  3. 点滴のための留置針を入れる
  4. 麻酔前処置
    軽い鎮静剤や鎮痛剤を注射(ジアゼパム、ミタゾラム、ブトロファノール、オピオイドなど)
  5. 麻酔導入
    プロポフォール、ドミトールなど
  6. 麻酔維持
    ガス吸入麻酔?イソフルラン、セボフルランなど
  7. 麻酔が完全にかかったことを確認後、心電図などモニタ機器の装着
  8. 点滴開始
  9. メス猫はおなかの毛、オス猫は睾丸周辺の毛を丁寧に剃る
  10. イソジンやアルコールなどで何回も消毒をし、滅菌布をかけて固定
    麻酔前処置からここまで約20~30分程度
  11. 手術
    避妊手術(子宮・卵巣摘出)の場合約40~50分
    去勢手術の場合約15分
  12. ガス吸入麻酔を切り覚醒を確認
  13. メスの場合は1泊~入院
    オスの場合は完全に麻酔から覚めたことを確認して退院

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