猫がぐったり!病気サインを見分けて病院へ連れて行くタイミングとは
猫が健康か、毎日気を配りましょう
ただし、子猫や老猫、他に持病を持っている猫は様子がおかしいと感じた時点で病院に電話をして、獣医師の判断を仰いでください。
猫がぐったり! 病気サインの見分け方1:こんな場合は至急病院へ!
下記のような症状・トラブルが発生したときは、至急病院に連絡を取って連れて行ってください。- 呼吸が苦しそう
横になって寝ようとせず、箱座りのように座って呼吸が乱れているときは心臓や肺の病気の可能性があります。猫は横たわると苦しくて呼吸ができなくなるので、箱座りのままキャリーに入れて病院へ。
- 意識を失う
名前を呼んでも反応がなく昏睡になってしまったら、心臓や内出血などの可能性があります。しばらくして意識を回復しても、なにか病気が隠れて進行している可能性もあるのですぐに病院に行ってください。
- けいれん
手足をブルブル震わせたり、口をぱくぱく開けたり、顔面がピクピクしたりして、意識を失ったときは脳や神経、心臓、毒物の中毒などの恐れがあります。バスタオルなどで優しくくるんで、すぐに病院へ。
- オシッコ・ウンチがでない・血尿が出る
何度もトイレに入っていきむがオシッコがほとんど出ない、血が混じっている時は、泌尿器系の病気の可能性があり、下手をすると膀胱破裂を起こしますので早急に病院へ。
- 激しい咳
特に何度も咳き込んで呼吸が苦しそうだったり、空咳をするときはすぐに病院へ。咳とおう吐を混同しないように。
- 鼻・口・耳・肛門などからの出血
出血の量がスプーン1杯以上であれば、すぐに病院へ。
- 多量の出血
体のどこからの出血でも、タオルなどで圧迫してすぐに病院へ。
- やけど
濡らしたタオルなどでくるんですぐに病院へ。
- 何度も何度も嘔吐を繰り返す
吐いたものをビニール袋などに取ってそれを持って病院へ。
- 痛がって暴れ回る
激しく痛がりその痛みが引かない時は、飼い主がケガをしないように毛布などですっぽりくるみ、すぐに病院へ。
- 絶え間なく痒がり身体を掻きむしる
猫が傷つかないように頭だけを出して体をタオルでくるんですぐに病院へ。
- 脚を痛がる(地面に付けることができない)
骨折や動脈瘤などの可能性があるので、毛布ですっぽりくるんで病院へ。
- 薬物・異物を飲んだ疑い
いつ何をどの程度舐めたか、食べたかがわかれば、それを持って病院へ。わからなければ可能性のあるもの、空き箱だけでも持っていく。
- 体温が下がる
ぐったりして明らかに体温が低くなっていると感じたら、全身を温めながらすぐに病院へ。
猫がぐったり! 病気サインの見分け方2:半日~1日様子を見る
まず落ちついて、猫の様子を観察しましょう。以下の猫の反応をチェックして、それほど問題がないようでしたら、半日~1日程度様子を見る、それでも改善されないようでしたら病院に連絡して連れて行ってください。最初は元気そうに見えても、急激に症状が進む事があるので、猫から目をはなさないようにしてください。猫の様子をしっかり観察しましょう
- 1日1~3回程度の下痢
- 1日1~3回程度吐く
- 痒がる(外部寄生虫がいない場合)
- 脚を痛がる(触らせる、自分で脚をついて歩くことができる程度)
- たくさん水を飲む(1日を通して観察を続ける)
- 食欲がない(次の日の様子も観察)
- たくさんオシッコをする(次の日の様子も観察)
- おもちゃに反応する
- 動きに問題がない
- 全身を触っても嫌がったり痛がったりしない
- 食欲がある
- お水を飲む
- オシッコ・ウンチが出ている
猫を病院に連れて行くときの注意
- 連れて行く方法
キャリーに入ってくれたらよいですが、キャリーに入れられないときは、大きなバスタオルや毛布でくるんで、洗濯用のネットに入れて運ぶ方法もあります。
- 興奮状態がひどいとき
興奮している猫は非常に危険ですし、今以上に興奮させると病状が悪化するかもしれません。触れないほどひどい状態の時は、一部屋に閉じこめて、少し時間をおいて興奮が治まるのを待って連れて行くか、かかりつけの獣医師に電話で相談してください。
- けいれん発作などが起きているとき
けいれん発作は大抵は1~2分で治まることが多いので、その間は触らずに様子を見ていてください。タオルなどを口に噛ますと、猫が窒息する恐れがありますので噛ませない方が無難です。仰向けにすると吐いたときに喉を詰まらせることがあるので、横向きに抱きましょう。
- 怪我で出血しているとき
可能でしたら流水で傷口を洗い流し滅菌ガーゼを当てて、その上をタオルなどで固定して連れて行きます。足や体などサイズが合えば、ストッキングや靴下でタオルを固定してもよいでしょう。
- やけどをしたとき
水道水を直接かけると皮膚がはがれてしまうことがあるので、患部をタオルでくるんで冷水をかけるか、氷をタオルで包んで患部を冷やしながら病院へ連れて行きます。
- 目や頭部を怪我した場合
エリザベスカラーをつけるか、首から下をタオルで覆い、猫が触れないようにして病院へ連れて行きます。
病気や怪我をした猫の扱い方
自然界であれば、身体が弱っているときは薄暗い安全な場所でじっとして、体力の回復に努めます。ですから、病気や怪我で弱っている猫は自宅でも同じようにしてあげるのが一番です。小さめの段ボールなどの中にベッドを設えてあげて、上から覆いをかけて猫が安心できる場所に置いてください。寒い時期は保温にも気を配りましょう。そして、猫の邪魔をしない程度に猫の様子を確認してください。そっと撫でる程度はよいですが、無理矢理抱き上げたりするのは御法度です。全く動けない猫以外は、少々辛くても自分でトイレに行こうとしますので、トイレは猫のいる場所の近くに用意してください。食べられるようでしたら、いつもより消化の良い食べやすい食事を用意して、水もいつでも飲めるように近くに置いてください。
ここに掲載した例はあくまでも一般的なものです。軽い症状だと思っていても、猫は本格的に体調が悪くなるまで弱っていることをみせません。よく観察して心配であればすぐに動物病院に連絡をしてください。夜間救急の動物病院もありますので、もしもの時のことを想定して連絡先などを控えておくとよいでしょう。
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